2013 PWC SuperFinal Brazil day8

21日 Day8 Task7
時間通りにテイクオフへ移動となりましたが、今日は別のトラブルが発生!!昨晩、降った雨の影響でテイクオフへの道が土砂で覆われてしまったのです。

テイクオフまでは舗装道路とはいえ、昔ながらの石畳の道です。ブラジル特有の赤土は、きめが細かく粘土のようで、雨で簡単に流れてしまいます。おかげで、石畳はヌルヌルのツルツル!

ちょっと傾斜のきつい場所は、危なくて登れません。とにかく乾くまで待つしかありません。しびれを切らした選手はテイクオフまで歩き始めますが、まだ距離はたっぷりあります。


小さなピックアップトラックが通るたびに、選手がたっぷり乗り込みます。宮田は最後までゆっくり待って、4WDのカミオン(大型トラック)に乗り込みテイクオフへ。

スタートが遅くなってしまった分、タスクは短く62㎞。雲底も低く、風下へ流していく生き残りタスクの様相です。

宮田、最初にテイクオフしたのは良かったのですが、まったく上がらずまさかのぶっ飛びが脳裏に浮かびます・・・。何とか町の上で鳥が回しているのを発見!あげ切ったころにはスタート!ぎりぎり間に合いましたが、スタートラインは遥かかなた・・・。すっかり遅れてしまいました。

レース中盤は雲に覆われ完全にオーバーキャスト。多くのパイロットがランディングしていき、やはり生き残り合戦となりました。ここでも宮田はウルグー(鳥)に助けられ奇跡の復活!やっとトップが見えるところまで追い上げてきました。

最後のターンポインと上空には、積雲が発達し真っ暗!西方向からは雨のカーテンが迫ってきて来るのが見えます。雲底下は強い吸い上げと、大粒の雨が降りだしてきました!!気まずい雰囲気の中、何人かの選手がレベル3をコールし始めます。

この状況ではタスクストップになるのでは!?変な邪念が頭をよぎり、フルスピードで雲底から離れグライディングに入ってしまいました。ゴールまではもうひと上げしなくてはならいのに、頭の中はタスクストップになることを確信してしまったのです・・・。ひたすら距離を伸ばしランディング。しかしタスクストップはコールされませんでした。

ぽつぽつと雨が降る中、グライダーを畳みながら見上げると、頭上を後発集団が越えていきます。ゴールはできなかったにしても、あと10㎞は進めたはずです。今日も失敗です。冷静さを失ってしまいました。

夕食は豪華なパーティが開かれました。「シュラスコ」と呼ばれる肉を串刺しにし、焼き立てのものをテーブルでサーブしてくれます。ちょっと塩が利いていますが、とっても美味かったです。ブラジルに来てまともの食べ物にありつけました。これでパワーが溜め込めました。


今日のタスクは完全にディスカードです。上位選手が手前に降りていたためか、宮田は総合9位まで上がってきました。残り4日、まだ表彰台を狙えるポジションにいます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年01月22日 | Permalink