2014PWC Super Final Turky プロローグ

2014PWCスーパーファイナルがトルコのパムッカレで開催されます。パムッカレはローマ時代の遺跡と、石灰岩が作り出す真っ白い風景とがマッチした風光明媚な場所です。世界遺産としても登録されていて、毎日大型バスで大勢のツアー客が訪れる一大観光地となっています。

フライトエリアの特徴は、最も低いパムッカレのある平野部で200m。台地の上が1000m。さらに上にあるテイクオフが1600m。と三段になった台地地形で構成されています。当然、何段にも異なった空気の層が形成され、高度はもちろん、場所によって風向風速が大きく変化するトリッキーなコンディションとなります。午後には地中海から西寄りのシーブリーズが強く吹き込み、良くも悪くもコンディションを大きく変化させます。平野、台地、シーブリーズとこの変化を読み切り、勝負所に生かすのが今回のキーとなりそうです。

2010年のスーパーファイナルで訪れた際はBoomerang8でした。初の2ライナー機はトップスピードが70km/hを超え、この大会ではとにかくスピードが注目された大会だったように思い出します。宮田は最終日、痛恨のブットビで表彰台を逃してしまいましたが・・・。

4年が経過し、グライダー性能は飛躍的に進歩しました。ハイスピード時の安定性だけでなく、大きな差となる上昇性能の向上により、レース展開も大きく変わってきました。より集団で飛ぶことが多くなり、集団から離れ精度よくスパートに入る、判断力が問われます。

このテクニカルなエリアと、昨今のレース展開は、自分の得意とするフライトスタイルとマッチします。新しいハーネス「GenieRace3」は、乗り慣れた相棒「Booomerang9」との相性も良く、さらなる滑空性能を引き出してくれます。

準備は万端です。2連覇目指します。ご期待ください。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年09月24日 | Permalink