2014PWC Super Final Turky Day7

風はやはり北風。これではメインとなるテイクオフはフォローで使えません。Cameliに移動したほうがコンディションは良さそうですが、さすがに3日連続は厳しく、Pamukkaleの低いテイクオフに移動が決まりました。

テイクオフに着くと風は弱いのですが、逆転層がびっしりと張り付いているのが見えます。これは今日も渋そうです。それでも台地の縁を往復する47kmのタスクが決定。あとはダミーの上りを待ちます。

ダミーがギリギリステイできる条件となり、ウインドオープン。上がりそうもないコンディションで最初に出ていったのは廣川選手。パムッカレ遺跡ギリギリの高さまで下がりますが、何とか上がり始め漢を見せます。

それを見て選手は次々とテイクオフしていきますが、テイクオフ前はやっぱり上がらず、大渋滞。上がらないは、次々出てくるは、こんなに込み合った空域は朝霧井之頭もビックリ!!それでも何とか200mほどあげてレースはスタートしました。

早い時間にテイクオフし、かつ台地の上にうまく上がっていった数名は1000mの逆転層を突き抜けコマを進めます。その他の上がらないパイロットは這いつくばるように、なだらかな斜面を進むしかありません。この逆転層の上に出ることができるか否かは大きな差になりました。宮田も途中で気づき、遠回りしながらも何とか台地に上がろうとトライしますが、サーマルはうまく上がっていきません。

上空は北風、下層は南風・・・。風向きの違いが作り出す逆転層を突き抜けるサーマルを探すのは、針の穴を通すようなもの。高い判断力と操作技術が必要だったようです。宮田は1度だけ抜けきり、TP3をゲットしますが、午後になり逆転層上空の北風はどんどん強まってきています。上空から押さえつけるように吹く北風が、今度は吹き降ろしてきて2回目は続かず、台地の上にあるTP5をとることもできず、そして距離を延ばすことができず撃沈・・・。

上空の北風が弱いかった時間に、逆転層の上のみを回ったパイロットが、この難解なタスクをコンプリートしました。自分の経験したことのないような、過酷なタスクをあらゆる方法で解決していくPWCパイロットは凄い!完敗でした・・。

明日以降も同じコンディションは続きそうです。気持ちを入れ直します。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年10月01日 | Permalink