2013 八方尾根ジャパンカップ

10月5,6日長野県白馬で白馬八方尾根パラグライダースクール主催でJPAナショナルリーグ第6戦となる「八方尾根ジャパンカップ」が開催されました。

大会直前までは台風の影響による悪天候予報でしたが、当日になってみると天気予報は大逆転!初日は曇りベースでキャンセルとなってしまいましたが、2日目朝は快晴!素晴らしい北アルプスの景色のなか、ナショナルリーグにふさわしいタスクとなりました。


早朝からの快晴状況から、当初は白馬エリアを最大限に使う67㎞のタスクが予定されましたが、さあスタートとなる10:00を過ぎると、予想外の高層雲が広がってきてしまいました。佐野坂エリアを2往復する51㎞に急遽、タスクは変更。そして、雲底が上がって来たタイミングに合わせいよいよスタートです。

序盤は扇澤、大澤、宮内のBoomerang9が先行する形でレースは進みます。レース中盤からは北アルプスで発達した積雲が、白馬エリアを大きく覆い、東斜面サーマル活動はジリ貧状態に・・・。スタックするトップ3名とは違い、日照のある平野部コースを選択した宮田はついにトップをキャッチ!トップに抜け出すことに成功します。

最後の八方尾根に単独戻ったころには、すっかり西日となりサーマル活動も終盤。なんとか南斜面で粘りますが、ぎりぎり109テイクオフが取れません・・。そのうち高杉選手、植田選手も合流し、3人でひたすら弱いサーマルを待ち続けます。

しびれを切らした大和のしんちゃんこと植田さんが最初に離脱し、ファイナグライドへ。その後、弱いサーマルをつかんだ宮田はさらに+100m高さを稼ぎファイナルグライドヘ突入!八方尾根では高杉さんを高く引き離していたため、「今日はトップだな」とほくそ笑みながらのファイナルとなりましたが、実は大きな落とし穴が・・

ハイランドトップポイントをぎりぎりでとった後、植田選手の上空を越えてランディング。ほっと一息ついたところで八方尾根方向を振り返ると・・・。なんと高杉選手は五竜エリアランディングの上空で雲底に付いているではありませんか!!さすが昨年のチャンピオン。宮田の通ったラインよりもさらに南側をグライドし、平野部でもうひと上げすることに成功していたのです。そして、悠々と宮田の頭上を越えて距離を伸ばしていかれました。完敗でした・・・。

久しぶりの優勝を逃してしまいましたが、白馬エリアをBoomerang9で思い切り飛ぶことができ、最高でした。毎回思うのですが、グライダーの進化により訪れるエリアが小さく感じてしまいます。しかし、それと同時に、乗りこなすパイロットの技量も向上する必要があるとも強く感じました。

また来年もこの八方尾根で大会開催を約束していただいた、白馬八方尾根パラグライダースクールスタッフの皆さんありがとうございました。

ナショナルリーグはいよいよ四国三郎が最終戦となります。最後の戦いにふさわしい舞台を宮田は主催者としてサポートします。選手の皆様、お待ちしております。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2013年10月11日 | Permalink