NOVA NEW2-3 Triton

先行して発表されたコンペ機「Triton-X」に引き続き、LTF2-3の認証を取得した「Triton」が日本上陸です。「Triton-X」で受けた戦闘的な印象が、シリアルグライダーとしてどのように仕上がってきているか!?わくわくしながら早速テストフライトを行いました。
テストエリアは秋晴れの筑波エリア「エアパークCoo」。秋特有の強い逆転層がくっきり見え、いかにもコンディションはなんだか渋そうです。Sサイズ(80~105kg)をまずは、ど真ん中の93kgでフライトしました。

テイクオフに広げてみると、極細のライン、小さなインテーク、やはりそのハイアスペクトに戦闘的な印象を受けます。インフレーション・ライズアップはとても軽くまるでクラス2の「Factor」みたい。翼も暴れることなく頭上安定の際のオーバーシューティングはありません。ほんとにクラス2-3なの?ほんと簡単です。
テイクオフ直後からまずそのスピード感にびっくり、テイクオフ前の荒れた空域も不安感なく滑りぬけます。そのままリーサイドの荒れたサーマルへロールイン!大きくウェイトシフトを先行させ、ブレークを引き込んでいくとハイアスペクトの翼は荒れた上昇風に見事に切れ込んでいきます。まさに爽快 !

内側のブレークコードのアクティブ操作は必要ですが、ハイスピードをキープし、自在に旋回バンクをコントロールできます。荒れてて弱い、質の良いサーマルとはいえませんが、的確なコントロール性と敏感なグライダーフィードバックにより、何とかコアをゲット!
上げきったところで、向かい風でパフォーマンスをチェック。荒れたコンバージェンスでしたが、スピードバーを踏み込むことで翼はカチッと一体感を増します。まるで固定翼!?前モデル「Tycoon」で感じたペネトレーション、パフォーマンスは確実に凌駕しており、競技会においても戦闘能力は十分。安心して高速トランジットが可能になります。
ウェイトレンジ中間で乗っても十分なスピードとパフォーマンス!日本のコンディションでは、強いコンディションでもSサイズ95kgまでが調子良いかな。もちろん風の強い日などは105kgの上限フライトでもパフォーマンスを引き出すことはできるでしょう。


12月6,7日の宇都宮PCLファイナルには宮田がデモフライトします。お楽しみに。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2008年12月03日 | Permalink