Task4
今日は晴れベースながら夕方にはサンダーストーム予報。昨日までの予定では、Aneccyの北東30kmにあるグランボルノから飛ぶ予定でしたが、大気が不安定なため、山の中ではなく平野部に近いAneccyでやることに変更となりました。とにかくフライト確立が高いのはAneccyなのです。
Task1の途中キャンセルのこともあり、安全のため早めにAneccy周辺を離れ、北の平野部へゴールする54kmのレースが発表されました。
昨日までの渋かったコンディションは一変。不安定な大気により、テイクオフ周辺はモクモクとした積雲に囲まれ、サーマル活動も活発です。15:00のスタートまでテイクオフ上空の雲底では125機が待機!今日もスピードレースとなりそうです。やはり、前半から猛烈なスピードで飛ばします。先頭を引っ張るのはBoomerangプロトが絶好調のアリアス。宮田はスタートが低かった分やや遅れて追走します。
さすが一度遅れた距離を縮めることは難しく、その差は逆に広がるばかりです。焦らないようにと言い聞かせながら、チャンスを待ちます。
中盤の難所、アネシー湖を横断した平野部にあるパイロンでチャンスはやってきました!先頭集団、セカンド集団は、パイロン脇のリッジに着きましたが、、宮田を含む数名は、そのまま湖上を逆戻り、プランフェテイクオフまでダイレクトに戻りる勝負に出ます!
宮田、クリスチャン・タミガーはテイクオフしたの斜面にへばりつくことに成功!じりじりと高度を上げ見事復活!一気にトップへ躍り出ることに成功!大きなリードを得て後はゴールまでかっ飛ばすのみとなりました。残り20kmはリッジに沿ってスピードを維持できるかの勝負となりました。イタリアのマルコ、スイスのミハエル、宮田でスプリント勝負となりました。トップスピードではBoomerang6が有利!荒れているリッジリフト帯を歯を食いしばってフルスピードを維持。ゴール手前1kmのフィニッシュライン目指して・・・。ミハエルを抜いて、少し先行していたマルコを捕らえたと思ったときには1km通過していました。マルコに4秒遅れ、ミハエルとは同着の2位かな!?と思っていたら・・・。なんと10分も前にスイスのステファン・ウィスが単独ゴールを決めていたのです。彼は湖渡りでさらに風上のベリエーのリッジに戻っていたのです。あまりの速さに先に行っていることにすら気づくことができなかったのでした。
99名ものパイロットがゴールしたにもかかわらず、トップのステファンは我々よりも10分早くゴールしているため点数は4位で835点しかつきません・・・。せめて900点台がほしかったのですが、さすがGAPシステム。しょうがありません。それでも総合12位まで上がってきました。7位までは僅差です。まだ表彰台のチャンスは十分あります。