BoomerangGTOデビュー!

GinGliders待望のNEWクラス2-3が日本上陸です。その名も「BoomerangGTO」。GTOとは“Gran Turismo Omologato”の頭文字を取ったもので、GTOは公道で走行可能なレーシングカーという意味です。つまり一般パイロットのための乗りやすいBoomerangといった感じでしょうか。




最初にグライダー持った感じが「軽い!」このファーストインプレッションはグライダー自重だけでなく、ライズアップ、ハンドリングにも同様のことが言えます。ハイアスペクトグライダーであってもこれだけテイクオフが楽なグライダーはかつてなかったと感じるほどです。
旋回特性は、切れすぎず適度なバンクを保ちながら滑らかに上昇していきます。上昇風にグライダー自身が自然と加速しながら入ろうとする特性は、兄貴分となるBoomerang7に似たものがあります。サーマルをサーチするグライダー!サーマルコアを掴むことがより簡単に感じました。



アクセレーション時のパフォーマンスも素晴らしいものがあります。特に荒れた向かい風において、オートマチックなピッチ安定で、ぐいぐいと前に出ていく特性は、Ginが「Bestプロファイル」と称賛するBoomerang 7の翼形からフィードバックされたものです。




シンプルな3列ライン構成によるライザーですが、翼は美しく仕上がっていて、見上げるとため息が出ます。特にリーディングエッジはまるで飛行機の翼のように美しく仕上がっています。
一斉を風靡したTritonに対し、今年のシリアルクラスはBoomerangGTO旋風が吹き荒れることは間違いないでしょう。今週末CooSpringCupでいよいよデビュー戦となります。お楽しみに!


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2010年03月31日 | Permalink

CooXCカップ

JPAナショナルリーグ第2戦となるCooXCカップが茨城県エアパークCooで開催されました。
この季節、絶好のXCコンディションとなるつくばエリアで恒例となっています。昨年は横岡ゴール(88㎞)、黒羽ゴール(68km)と恒例の北上するビックタスクだけでなく、西野平野へ未知なる世界だった宇都宮ゴール(61㎞)も成立し、距離だけでなくテクニカルなタスクも選手をワクワクさせてくれました。果たして今年はどんなタスクが設定されるのか!?楽しみです。

初日、2日目は悪天候のためタスクはキャンセル。最終日22日は絶好のコンディションとなりました。
北関東平野部には北風が残ることから、いつものストレートに北上タスクではなく、筑波山系を2往復し、西のゴルフ場を取った後、48km北上し烏山ゴールの78kmが決まりました。

前半の筑波山系往復では予想以上に西風が強く、ツバメからのリターンは困難を極めましたが。如何に風上のリフトラインを飛ぶかがカギとなりました。他の選手がランディングを余儀なくされる中、Boomerang 7はそのパフォーマンスを見せつけました。
Boomerang7の最大の特徴はそのスピードや滑空比だけでなく、サーマルへ翼自身が上昇風を自動的に掴んでいく特性でしょう。翼は上昇成分を感じると自然と風上に向こうとします。パイロットはその逆らわず、グライダーに任せることでオートマチックにサーマルへ引き寄せてくれるのです。
サーマルのコアへのアプローチは捻じ込むというよりも、スピードを維持しながらグライダーに任せるといった感じでしょうか。

最終パイロンをクリアー後は、地を這うような弱いサーマルにしがみ付き流していきます。やや荒れた空域での旋回も、バンクを自在にコントロールできハイアスペクトを感じさせません。後半は2000mまで上昇し、やはりファイナルグライド勝負となりました。やや先行したIcePeak3大澤選手との一騎打ちとなりました。18km手前からファイナルグライドに入った宮田は、20秒遅れでキャッチできませんでしたが、そのは安定したハイスピードに感動です。
詳しいトラックログはこちらから

Max70km/h軽く凌駕するトップスピードにおいても、安定したグライディングを維持でき、結果高い滑空比を容易に引き出すことができるでしょう。とにかく乗りやすい!
進化を続けるBoomerangの歴史のなかでも最高傑作です。世界を目指すパイロットは是非お試しあれ!


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2010年03月22日 | Permalink

宇都宮XCプロジェクト

Aerotactパフォーマンスコース実戦編となるXCプロジェクトがいよいよ始動です!
まず第1回目となるスカイパーク宇都宮ステージから開催です。
XCと言ってもただのフリーディスタンスフライトではなく、冬期にトレーニングした基礎技術、ガグリング技術、チームフライトを駆使して効率良く、また安全にXCフライトを楽しもう!という狙いです。
3月13日は寒冷前線通過のため、フライトはできませんでしたが、事前の準備と打ち合わせをしっかり行うことができました。
午後は定番コースとなる羽黒エリアまで地上から確認です。スカイパーク宇都宮からのXCフライトは如何に羽黒エリアまでを攻略するかがキーポイントです。途中、徳次郎(とくじら)ポイントは降りる場所も限られるため、エスケープランディングの下調べは不可欠となるのです。準備万端!明日に備えます。

3月14日は高気圧に覆われ絶好のコンディションとなりました。テイクオフ周辺では雲底1400m。春特有の荒れたサーマルでしたが、エリア内は安定してサーマルトップまで上昇することができます。今日の目的地は50km北東にある黒羽ゴールに決定。
早い時間は東よりの風のため、羽黒方向へはなかなかスタートできません。昼前にやっと南風に変わってきたので、まとまったグループから次々とスタートです。先頭は正木さんとトモちゃんです!今日のトモちゃんは輝いていましたね。

最初の難関、徳次郎は周期的なサーマルのため数名がランディングしてしまいましたが、9名がガグリングで突破!羽黒エリアへ。通常、ここまで来るとコンディションは好転するはずですが今日は違いました。平野部は強い逆転層に覆われ、サーマル活動は抑え込まれ、予想外の渋いコンディションに・・。頼みの矢板市街地もサーマルは弱く、みなさん次々とランディング。
しかし、地元パイロットの喜多さんは、矢板市街をそのままスルー!北の端で見事サーマルヒット!そのまま北上を続け、黒磯市上空でついに北風とのコンバージェンスラインに到達。1600mまで上昇し北・南風のコンバージェンスラインをファイナルグライド!見事黒羽ゴールを達成しました。おめでとうございました。詳しいログはこちらから

逆転層がきつく、これだけ難しい条件でもチームフライトを駆使すれば遠くへ飛べるものです。そして、やっぱりみんなでXCフライトは楽しい!
次回は3月27,28日AirParkCooで開催予定です。お楽しみ。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2010年03月14日 | Permalink

トントントンビ

山形県トントンとんびさんを訪問です。
日本列島南岸を低気圧が通過中ですが、ここ白鷹は風も弱く飛べそう。午前中は日差しも差し込み積雲も発生しています。



テイクオフまではなんとスノーモービルで送迎です。グライダーを積みこみ引っ張る姿はまるでトナカイとサンタクロースのようです。見た目の面白さとは違って乗り味はとってもスリリング!!
後ろに乗ると分かりますが、カーブごとに後部はドリフト!してコーナーをクリアーしていく様はラリーレースカーのごとく迫力があります。これはパラで飛ぶよりも面白いかも・・・。



さて、テイクオフに上がると一面の銀世界の絶景でした。グリーンシーズンとはまったく違った景色と雰囲気です。エリアのシンボルでもあるレーダードーム周辺の鉄柵はすっかり雪に埋まっていて、第3テイクオフまでは歩いてショートカットできます。トイレはすっかり埋まっていて掘り出すのが大変なほど・・・。



昨晩の雨で雪表面は硬くなっているため、テイクオフで足を取られることは無く、穏やかな中のんびりフライとすることができました。





ランディングも一面の雪です。真ん中に降りると出てくるのが大変ですが、雪はある意味安全!穏やかなコンディションで、初フライトには最高かもしれません。



冬期も元気なトントンとんびへビジターで訪れてみてはいかがでしょうか。スノーモービルも楽しいですよ!


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2010年03月07日 | Permalink