CooXCカップ
JPAナショナルリーグ第2戦となるCooXCカップが茨城県エアパークCooで開催されました。
この季節、絶好のXCコンディションとなるつくばエリアで恒例となっています。昨年は横岡ゴール(88㎞)、黒羽ゴール(68km)と恒例の北上するビックタスクだけでなく、西野平野へ未知なる世界だった宇都宮ゴール(61㎞)も成立し、距離だけでなくテクニカルなタスクも選手をワクワクさせてくれました。果たして今年はどんなタスクが設定されるのか!?楽しみです。
初日、2日目は悪天候のためタスクはキャンセル。最終日22日は絶好のコンディションとなりました。
北関東平野部には北風が残ることから、いつものストレートに北上タスクではなく、筑波山系を2往復し、西のゴルフ場を取った後、48km北上し烏山ゴールの78kmが決まりました。
前半の筑波山系往復では予想以上に西風が強く、ツバメからのリターンは困難を極めましたが。如何に風上のリフトラインを飛ぶかがカギとなりました。他の選手がランディングを余儀なくされる中、Boomerang 7はそのパフォーマンスを見せつけました。
Boomerang7の最大の特徴はそのスピードや滑空比だけでなく、サーマルへ翼自身が上昇風を自動的に掴んでいく特性でしょう。翼は上昇成分を感じると自然と風上に向こうとします。パイロットはその逆らわず、グライダーに任せることでオートマチックにサーマルへ引き寄せてくれるのです。
サーマルのコアへのアプローチは捻じ込むというよりも、スピードを維持しながらグライダーに任せるといった感じでしょうか。
最終パイロンをクリアー後は、地を這うような弱いサーマルにしがみ付き流していきます。やや荒れた空域での旋回も、バンクを自在にコントロールできハイアスペクトを感じさせません。後半は2000mまで上昇し、やはりファイナルグライド勝負となりました。やや先行したIcePeak3大澤選手との一騎打ちとなりました。18km手前からファイナルグライドに入った宮田は、20秒遅れでキャッチできませんでしたが、そのは安定したハイスピードに感動です。
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Max70km/h軽く凌駕するトップスピードにおいても、安定したグライディングを維持でき、結果高い滑空比を容易に引き出すことができるでしょう。とにかく乗りやすい!
進化を続けるBoomerangの歴史のなかでも最高傑作です。世界を目指すパイロットは是非お試しあれ!