JPAグランプリ 栂池JapanCup

2010年JPAナショナルリーグチャンピオンを決定する日本グランプリが長野県栂池エリアで開催されました。

10月9,10日は生憎の悪天候でキャンセルとなってしまいました。日本グランプリ成立条件としてはGAPデイクオリティーが1を超えるタスクが成立した場合グランプリとしても成立となります。
最終日だけとなってしまいましたが、成立するのでしょうか!?

前日の雨が予想以上に降ってしまい、白馬エリアはたっぷりの湿気に覆われてしまいました。日照は十分なのですが、朝から雲底が低くコンディションは渋そう・・・。

そんな中、コンディションの好転が予想される松本方向にあるA64ミサトゴールへのストレートゴールが決まりました。距離は54kmです。

スタートはウィンドオープン1時間後の八方エリアです。スターとぴったりには20機ほどでスタート!渋いコンディションの中、何とかさの坂エリアまで進みます。

宮田は1000点狙いでライバル小幡選手と先行します。木崎湖手前からは予想通り、北風と西風のコンバージェンスラインが形成されクラウドストリートは生坂エリア方向東へと続いているのが見えます。

宮田、竹尾選手は平野狙いでクラウドストリートを大きく東へ渡ります。やや後方にいた扇沢、大澤、高杉選手はPWC八方と同じ爺が岳コースを選択。集団は大きく2手に分かれました。

ちょうど真ん中にコースを取った小幡、常田選手は、雲でオーバーキャストした最短コースでしたが、サーマル活動は弱くランディング・・。

宮田は平野部単独フライトとなりましたが、2009年プレPWCの明科ゴールのタスクを思い出し、河原の上のサーマルを乗り継ぎ何とか駒を進めます。生坂エリア方向から吹き降ろす西風は、高瀬川上空で平野部の空気に乗り上げ川沿いに上昇風帯となっていたのです。

爺が岳コースの3選手も完全に曇った山沿いを何とか進みますが、ゴール手前で無念のランディング・・。

14:30を過ぎ、サーマル活動も終了に近づいているのを感じながら、宮田は穂高町手前か10kmのファイナルグライドに入ります。ファイナルグアイドカリュキレータは-10mの表示ですが、いくしかりません!

ゴールは扇状地にあるため少しづつ傾斜しています。ゴールラインは目の前なのですが、うーんコリャ届きそうもありません。さあどうする!?ちょうどそのとき赤とんぼに大群がふわふわと浮いているのが見え迷わずコース変更!ふわっと浮いてゴール手前の休耕田まっしぐら!ギリギリ400mのゴールシリンダーをカットした後にランディング・・・。唯一ゴール者となりました。


宮田と扇澤さんのログです。コースの違いが勝敗結果となりました。

BoomerangProtoのグライダー性能にも助けられました。ハイスピード時だけでなく、渋いコンデションでも大きな性能差を感じることができます。グライダーの進化は本当に凄い!

前半白馬エリアが渋く、多くの選手が八方でランディグを余儀なくされてしまったためGAPデイクオリティーは0.75.残念ながらグランプリは成立にたらず次回四国三郎へ持ち越しとなりました。

それでも宮田は今年初優勝!うれしいっす!


主催者の後藤さんをはじめスタッフの皆様お疲れ様でした。来年もまた宜しくお願いします。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2010年10月21日 | Permalink