Factor2 日本上陸!
NOVA待望の最新LTFクラス2、EN-Cとなる「FACOTR 2」が日本上陸です。
ハイエンド1-2の傑作機となったMentor2は世界中で高い評価を得ていますが、兄貴分となるFactor2がどれだけのできばえとなっているか!?
さっそく茨城県AirparkCooにてテストを行いました。夏らしい、曇りベースの安定したコンディションの中、総装備97kgとやや軽めでフライトすることにしました。
グライダーを開いてまず感じることは、ラインが少ない!A,B,Cの3ラインコンセプトではありますが、メインラインは各列2本。これは前々作の「RA」でトライしたラインプランでしたが、満を持してこのFactor2にカムバックしていました。ラインはUVコーティングされたケブラーラインです。アッパーラインは0.6㎜の極細ですが、メインラインは1.7㎜の太めのラインを採用していて、パフォーマンスと安全性をバランス良く組み合わせていると言えます。
リーディングエッジはMentor2同様のプラスティックバテンによって補強され、インテーク部のマイラーはありません。ライズアップ時のインフレーション、ハイスピード時のパフォーマンス向上には大きく貢献しているのは明白です。Cライン取り付けもプラスティックバテンにて補強されていて、ライン荷重を面で捉えるように工夫されています。
テイクオフは簡単!気持ち良く上がってくるライズアップの感覚はまさにMentor2!パイロットを追い越してオーバーシュートすることなく一定のテンションで上がってくることは、パイロットに頭上安定時のブレーク操作を最小限にしてくれます。
ハンドリングはパイロットにより正確なコントロールをグライダーに伝えてくれます。ブレークコードを引き込むと、ロールとヨウがちょうどよいバランスで組み合わされ、思った通りのバンク維持、グライダーの方向転換が可能です。深いブレーク操作に対しても、バンクがかかりすぎた切れすぎるターンにはならず、簡単でオートマティックな印象を得ることでしょう。
夏だけに強烈なサーマルはありませんでしたが、渋いサーマル内での上昇性能に脱帽です。Mentor2でも強く感じたのですが、NOVA最新鋭機は上昇性能が他を圧倒しているように感じます。グライディングパフォーマンスはさることながら、弱いコンディションの日本で重要視される上昇性能は間違いなくBESTでしょう。
スピードバーを踏み込むと初動の大きな沈下はなく、気持ちよく加速していきます。フルアクセルでの安定感は申し分なく、速度増加は+13~14㎞/hを示しました。十分なスピードレンジに感じました。
前作Factorの軽快なハンドリングは見事継承したまま、グライディングパフォーマンスは確実に前作を凌駕しています。また、驚いたのはテイクオフ・ランディングはスクール機のような簡単なことです。
LTFクラス2におけるハイパフォーマンスを乗り手を、選ばず楽しめるグライダーに仕上がっています。これは安心してお勧めできるクラス2グライダーと言えるでしょう。
Mサイズの試乗ご希望の方はお近くの販売店または、Aerotactまでお問い合わせください。Sサイズも近日入荷予定です。