PWC Super Final Day11
いよいよ今日は最終日。昨日に引き続きコンディションは最高です。
昨日から続く、野焼きサーマルに入ったかどうかについてのコンプレインは結論が出ず、テイクオフ前に発表されたリストには宮田、シーゲルを含む15名まで膨れ上がりました。最終判断はタスクが終了してからとのことでしたが、テイクオフ前の発表に選手は動揺していました。
タスク距離は83km。宮田の作戦はシンプル。気にせず思いっきり行くのみです。
雲底2800mをガンガンのスピードレースとなりました。最後まで続いた強いコンディションは、波乱なしで展開。ファイナルも決まり、宮田は10位でゴール!!燃え尽きました。ほぼ全員がゴールすることとなり、最終日を飾るに理想的なタスクとなりました。
素晴らしいコンディションで、毎日飛べた最高の大会に、参加選手は満足したことでしょう。しかし、これからTask9の疑惑を晴らす戦いがまだ待っているのです。
閉会式は前には、コンプレインされた選手全員がそれぞれコンプレインシートを提出。そして、宮田、シーゲルと数名は60ユーロを添えた正式なプロテストを行いました。
プロテストの内容はというと、大会途中に発生した、野焼きサーマルでのソアリングについてです。
たしかに、「危険なため、野焼き(煙)のサーマルには入いってはいけない」「入った場合は0スコアー」この2点がブリーフィングで説明されました。しかし、何をもってして野焼きサーマルとするかの詳しい定義は何もなく、タスクボードにも何も記載されませんでした。
PWCのルールブックには、大会中追加されたルールはタスクボードに詳しく明記しなくてはならないとの表記があります。これは、野焼きサーマルについて明確な定義を提示していないミートディレクターの明らかなミスです。
選手は、Task4であった凶暴な上昇風を、危険な野焼きサーマルと理解していました。近くを通ったが、その周辺の弱いノーマルなサーマルしか使っていないことについて問題はないはずです。
PWCA,ミートディレクターのNickyMosでの話し合いは続けられ、ペナルティパイロットは4名までパイロットは絞られました。その中にまだ、宮田、シーゲルの名前はありました・・・。
OKとみなされたパイロットと、ペナルティパイロットの違いの説明はなく、その成績のまま、なし崩しに表彰式は始まりました。ペナルティーを受けたパイロットにとって、まったく不可解であり、不公平です。
宮田、シーゲルはこのタスク成績次第で、総合トップ10に入る可能性が高く、GingliderにとってもBoomerang9がトップ10に5機はいることになる重要な意味を持ちます。最後は後味の悪い終わり方となってしまいました。残念です。
それでも、総合1位アーロン、2位マウラー(弟)と6位ジミーとBoomerang9がトップ10に3機入りました。また毎タスクでは常に目立った飛びができたため、パイロットのBoomerang9への注目度は今回最高!特に軽量なパイロット(宮田、ジミー、アンドレス)が、Boomerang9(M)が良い性能を見せつけたことは強烈だったようです。
チーム戦優勝はもちろんGinGlidersです。今回のメンバーはアーロン、ジミー、宮田、ペトラでしたが、これもBoomerang9のおかげです。Gin開発チームの皆様ありがとうございました。
2013年シーズンはGinGlidersが世界に大会で活躍されることが期待されます。
今回の大会は、1本ゴール手前でミスしてしまいましたが、納得のいく攻めからの結果で、自分では納得できるものでした。Boomerang9デビューのアピールもでき良かったと思ってます。
皆様、最後までご声援いただき、本当にありがとうございました。