PWC SuperFinal Day8

昨晩から湿った空気が入ってきたのか、夜はサンダーストーム。久しぶりの雨でした。しかし、朝には止んで、いつものドンヨリした空模様です。ここRoldanilloではいたってノーマル。いつものようにテイクオフへGo!

お腹の調子を見ながらの食事のため、あまりパワーが出ません。今日も担ぎ上げは馬にお世話になりました。

発表されたタスクは185km!!平野部を大きく南下し、ターンポイントを折り返し、戻ってきます。これは波乱が期待できそう。しかし、ターンポイントのシリンダー半径は35km!ということは実際は115km。ノーマルな距離です。

宮田は最初にテイクオフ。スタートまでの1時間をゆっくり空中で待ちます。そのほうが地上でいろいろ邪念が湧くより良いからです。スタートもベストポジションで決まり、一斉にスタート!クリーゲル、アーロンなどベストな集団でかっ飛ばします。

不思議と空中では体調は最高で、お腹のことは全く気になりません。ターンポイント手前まではトップ集団でベストポジションで進みましたが、ターンポイント周辺には巨大な積雲が・・・。地表を大きく影を落とし、サーマル活動を妨げます。

最短距離で、ガンガンアタックしてきた先頭集団は、スタック!数名のパイロットがランディングしていく中、何とか生き残り、僅かに日照が残る平野部で、コンディションの回復を待ちます。

低くなる先頭集団を見た後発グループは、手前でしっかり上げきり最短距離でターンポイントをゲット。大きくリードします。

対地高度100mまで下がりましたが、何とか宮田は生き残り、セカンド集団まで追い上げます。コンディションは好転し、2500mの雲底まで上がりました。よーしこれからまくるぞ!と思ったら、ゴール手前のコース上に雨が・・・。

すでにギリギリまで距離を伸ばした選手は、レベル3をコールし始め、やっぱりタスクストップ。波乱の終演となってしまいました・・。

スコアーの基準となるDayクオリティー値は低く、トップ560点と低いものに評価されました。ほとんどの選手にはディスカード(削除)ポイントとなりました。

残り3タスクあります。上位との点差は僅かです。攻めるとびを続けます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2013年01月23日 | Permalink

PWC SuperFinal Day7

まだ下痢気味ですが体調は回復してきました。
しかし、テイクオフでの担ぎ上げは馬のポーターにお願いしてエネルギー温存です。ちなみに3000ペソ(150円)


タスクは131km!日に日に大きくなっていきます。コンディションも良く問題なさそうです。

レースは残り20㎞まで大集団で進みます。トランジットスピードは常にフルスピードにもかかわらず、これだけの集団が維持されるのは不思議です。パイロットの技術、グライダー性能が拮抗しているからでしょうか。

今日もファイナルグライドまで勝負はもつれました。残り10kmのファイナルグライドは雲底下をフルスピード勝負となりました。

やはり最初に見切ってスタートした集団は速く、宮田は5分遅れ・・・。最後に集中力を切らしてしまいました。

それでも925点と悪くはありません。腹の調子も良くなってきました。残り4本は攻めます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2013年01月22日 | Permalink

PWC SuperFinal Day6

宮田の災難は今日も続くことになってしまいました・・・・。

朝3時に腹痛で目が覚め、トイレに走ると激しい下痢。恐れていた食あたりになってしまったようです。日本人は大澤さん、成山さんを筆頭に多くのヨーロッパ選手たちも下痢に苦しめられたいたのです。

食べ物、水には十分注意していたにもかかわらず、どこのレストランで補菌したのか分からない状況。まるでロシアンルーレットのような恐ろしい状況で見事ヒットしてしまったようです。

下痢と悪寒で今朝はほとんど眠れず、トイレとベッドの往復となってしまいました。

幸い今日はレストデイ(5日間飛べると休息日を設けるルールあり)となっていたので、町の病院に連れて行ってもらいました。

通訳のステファにさんに病院に連れて行っていただきました。親切なサポートで助かりました。病院のドクターはまた来たかとばかりに、食あたりの薬を処置。一日寝ていれば治るぞと簡単に終わってしまいました。

今日はゆっくり休んで明日に備えます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2013年01月21日 | Permalink

PWC SuperFinal Day5

朝から晴れ!今日も良さそうです。しかし、今日は災難な一日でした。

まずテイクオフでグライダーを広げると、何とラインが1本切れているではありませんか!急いで余ったラインで応急処置を施しました。

111kmのタスクが発表され、気合十分!最初にゲートに入り、2番目にテイクオフ。しかし、リバーステイクオフから振り向いたら、前回の失敗したパイロットが見事にブロック!!力いっぱい激突した後、レッドブルテントにグライダーが見事に引っかかってしまいました・・・。途方に暮れていると、古い友達のFelix(アクロチャンピオン)が長い棒を持ってきて取ってくれました。


持つべきは友達だなあとしみじみ感じながら、再度ラインチェック。幸い体も、グライダーも損傷はなく、慌てずしっかり準備してテイクオフすることができました。

エアスタート時間の11:30には十分間に合い、気持ちを入れ直しレースに臨みました。レースは順調に展開、宮田は常に良いポジションでやはりファイナルグライドまでもつれました。

トップ集団はギリギリの余裕到達高度でファイナルグライドに入りました。やや後方だった宮田は、鳥が飛んでいた西側をコース取りします。真っ直ぐゴールラインに突っ込んだ組は強いシンクにつかまりドンドン高度を下げていきますが、それでもアクセルバーを緩めることはありません。


ゴールは飛行場の滑走路です。ゴールライン手前に数名が降りてしまうのを、見ながら宮田は楽々ゴール!コース取りが勝敗を分ける結果となりました。ゴール前に刺さったのはキング、クリーゲルマウラー。絶好調のミハエルシーゲルも10m手前にランディング・・・。伝説の男ルカドニーニはゴールライン上に降りて何とかゴールと認められました。

昨日から下痢で体調を崩していた大澤さんも見事ゴール。そして絶好調男こと廣川さんはゴールラインを2mの高度でパス!滑走路にフォローで刺ささり、男を見せました。



宮田も950点をゲット!総合順位も20位と上がってきました。上り調子です。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2013年01月20日 | Permalink

PWC SuperFinal Day4

今日は朝から青空が・・・。こちらに来てから毎日曇っていただけにこれは良さそうです。

今日はコロンビアらしい派手なバスに乗ってテイクオフへGo!写真は今回のホテル同部屋のハッチです。

タスクは97kmのジグザグタスク。平野部を大きく往復する中で、ジグザグと飛びます。今日もBoomerang9チームは絶好調。終始トップ集団をキープします。宮田もスピードバーの調節がうまくいき、やっと調子が出てきました。


今日もドラマはレース途中3つ目のターンポイントでやってきました。ターンポイント近くで野焼き発生!!トップ集団は迷わず煙に突っ込みます。
最初、弱かったサーマルも気が付くと、サトウキビ畑は大火事になっているではありませんか!!突然竜巻のようなサーマルが上がり、パイロットは次々に吸い込まれていきます。
宮田は、ひえーっと横目で見ていましたが、もう少し寄ってみようと思ったのが運のつき、見事に吸い込まれてしまいました。

グライダーはぐちゃぐちゃになりながらロケットのように打ち上げられていきます。下から上がってくる黒い燃えカスは、渦巻きのように上がってくる空気を可視化してくれますが、まさにトルネード!!何とかグライダーを立て直し、スタコラッシュと逃げ出した時にはほぼ雲底の2600m!まさにワープゾーンに乗った感じでしたが、危なかった・・・。ブルガリアの野獣ヤッセンはこの煙の中で潰れてツイスト、パラシュートを投げ事なきを得ました。

バリオのメモリーは最大上昇率17m/sでした。瞬間上昇は30m/sを超えていたかもしれません・・・。過去最強のサーマルには間違いないでしょう。

さて、その後も順調にレースは進み、やっぱり勝負はファイナルグライドまでもつれました。残り10kmでラストサーマルをヒット!どの高さで離脱するのか!?
バリオのゴール到達高度が+に転じ、いよいよの時、宮田は保険のために1周多く回してしまいました。


ファイナルグライドでは数機抜きましたが、トップから1分遅れ。勝負に出ればトップも・・・。チャンスはあります。

スピードバーの調節も良く、やっとスカッと飛ぶことができました。調子は上り調子です。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2013年01月19日 | Permalink