2月11日(水) Bolero5フライトテスト
高気圧に覆われた朝霧。いつもの冬型気圧配置とは違い、穏やか―なコンディションの朝霧となりました。それでもサーマルトップは2200m!平和でした。
今日はGinGlidersの新しいEN-A「Bolero5」のテストを行いました。初級機らしい手ごたえのあるライズアップは、頭上での安定感も強く、1歩踏み込むだけでスムーズに離陸していきます。
切れすぎない旋回特性は、深いブレークストロークとのマッチングも良くオートマチックな操作感です。強いサーマル内でもピッチ特性に優れているのは、トーレディングエッジのハーフリブとプロファイル上面方向に施されたプラスチックバテンの効果でしょうか。いつも強烈なサーマルの発生する毛無山も気持ちよくトップアウト!
初心者が必要とする基礎技術から、初歩のソアリング習得に必要とされる操作性、安定性は十分に感じました。定番の初級機としてお勧めの1機となりそうです。
さて、午後には九州からSSAツアーが到着。午後からの穏やかなコンディションでウォームアップフライトを楽しみました。
フライト後は朝霧攻略法を宮田が語らせていただきました。明日からの本番に備えてください。明日は朝霧らしいコンディションになりそうです。
2015Mnilla XC Camp
世界有数のフラットランドエリア「Manilla」へのXCツアーいよいよスタートです!XC自己記録更新を目指し、15名の方が参加していただきました。今回は、宮田、浜名湖PGS青木翼さん、白馬八方尾根PGS前堀善斗さんの3名でサポートです!ちょうどツアー中には「ManillaXCCamp」というイベントが開催されていて世界中からパイロットが集まってきています。上手なパイロットとチームを組めば、XCフライトの可能性はグッと高まります。目標はでっかく200km!!
宮田にとって「Manilla」はとっても思い出深いエリア。1999年に初めて訪れて、XCエリアとしてのポテンシャルの高さだけでなく、開拓時代をそのまま残した素朴な町の雰囲気、そしてオーストラリアらしい大自然・・・。すぐにその魅力に取りつかれてしまいました。以来、2003年まで毎年ツアーと大会で訪れることになります。そして、12年ぶりに訪れるチャンスが巡ってきたのです。
町の様子は全くといって言いほど、何も変わってません!!しかし、変わっていたのはエリア管理者のGodfrey氏の自宅とクラブハウス。12年前にホームステイしていた頃の様子は一変し、ガラス張りの大きなクラブハウスとプール付きの家に!クラブハウス前には大きな飛行場と格納庫の中に飛行機とセールプレーンが!!これは、きっと宝くじが当たったのでしょう。
さて、ツアー前半は気圧の谷の影響もあり、大気は不安定。風が強い日やサンダーストームのせいで中々思い切ってXCに出ていくことができませんでした。ところが中盤から高気圧圏となり、コンディションは一気に好転!2月4日の絵美ちゃん215kmを起爆剤に、2月5日には廣川さん216km、亀ちゃんも205km。吉野さん、さつきさんが153km。河井さん130km。星田さん120km。及川さん113km。中村さん112km。と100kmオーバーを連発!!そして2月6日は廣川さんが250km。山本さんも150kmを達成!おかげで、回収車は毎日800km近い距離を走り、宿に帰るのは日付が変わって午前2時!!パイロットはもちろんサポートもタフでなくては務まりません。
フライト最終日となった2月7日。3日間ガッツリ飛び続けたパイロットはさすがに疲れたのかクールダウン。余力のあるパイロットがラストチャンスにトライ!そして、関さんが見事125km!そして参加者全員が自己記録を更新することができたのです。
オーストラリアらしいタフなコンディションが続いたXCツアーでしたが、参加していただいた皆さん満足いただけたようです。日本への帰路に立った2月8日はのんびりシドニー観光。夕方は美しいシドニーの夜景を楽しみながら打ち上げパーティ!ハードだったツアーの余韻に浸りながら、盛り上がりました。
大成功に終わったツアーですが、もちろん来年もやりますよー!皆さんの挑戦お待ちしています。ありがとうございました。
目指せ300km!!