PWCブルガリア エピローグ
素晴らしいコンディションが続く一週間でしたが、6本も成立する最高の大会は終了しました。上位は大混戦で6本戦い、上位5人の差は僅かに33点。秒単位での戦いを制したのはオーストリアのエルムットでした。
体重は宮田とほとんど変わらない軽量パイロットの優勝です。今回のエルムットのフライトスタイルは、自分も優勝することができる唯一の方法のように強く感じました。自分にも十分チャンスはある。オリンピック2連覇の北島選手は自分の力を信じる能力に長けていると、新聞に載っているのを帰りの飛行機の中で見ました。自分も勝てるんだと言う「強い自信」自分に必要なものを今回のブルガリアで得ることができました。2008最終戦のブラジルは最後のチャンスです。勝つ自分を信じて!望みます。
ご声援ありがとうございました。
総合結果はこちらから
大会中の詳しいレポートはこちらのブログからご覧になれます。
PWCブルガリア プロローグ
2008PWCも後半戦に入ってきました。第3戦は2005年にもワールドカップが開催されたブルガリアのSopotです。バルカン半島中央部に位置するブルガリアですが、広大な平野部と東西に形成されたバルカン山脈がミックスされた素晴らしいエリアが多くあります。東は黒海に面していて、コンディションがそろえば、400km以上のフラットランドのXCフライトが十分可能です。Sopotはほぼ中央に位置し、バルカン山脈の南面にあります。東西に伸びた盆地とミックスされていて、ハイスピードな山岳とテクニカルなフラットランドが組み合わされた素晴らしいタスクが予想されます。
スピードのみが競われがちなワールドカップですが、ここでは正しい判断が勝敗を分けることとなりそうです。こちらに来て2日間素晴らしい天気に見舞われました。本流の風は北風。エリア内は大きなバルカン山脈のリーサイドとなり最高のコンディションとなりました。雲底はなんと3000m。12時から19時までたっぷりフライトできました。
大会中は高気圧圏内で好天が予想されます。まさに長期戦となるのは必至、いつものことですが、ジックリ飛んで表彰台を狙います。Aerotactチームは扇澤、宮田、若手の小林で参戦します。ご期待ください。詳しいレポートはこちらをご覧ください。
WoopyFLY
6月7日から4日間、スイスAgleにあるWoopyセンターに開発中であるWoopyFLYのTESTに参加してきました。
「WoopyJump」を20㎡にスケールアップしコントロールシステムを改良した翼が「WoopyFly」です。その翼形はやっぱりとてもユニーク。ただハーネスをつけて滑空するタイプとエンジンがついたトライクタイプがあるのですが今回はトライクタイプのTESTとなりました。
トライクタイプといってもフットランチでの離着陸が可能です。エンジンユニットは補助輪がついているため、全くその重さを感じさません。テイクオフ時の滑走離陸距離はとても短く、2m/sのアゲンスト風が吹いていれば、たったの10mほどです。あっという間に離陸していきます。ライズアップが必要なモーターパラに比べ、なんて簡単なのでしょう!?思わず笑ってしまいました。
飛んでしまうと、コントロールは極めてハンググライダーに似ていて、3角形のコントロールバーに対し、左右の体重移動によるロールとベースバーによる前後のピッチ操作によって行われのみです。「WoopyJump」と同じく、シンプルなコントロールを維持することに成功したようです。
もう一つの特徴は、セットアップとブレイクダウンの容易さとコンパクトさです。セットアップを完了するのに要する時間は約15分。パラグライダーとほとんど変わりません。そして、ブレークダウンするとステーションワゴン(カルベルマッテンの愛車レガシー)にすっぽり収納することができました。パワーユニットのフレームが折りたたみ式となっていて、ワンタッチでフラットになります。車輪付のため運ぶのが本当に簡単!見た目のイメージは旅行者用のキャスターバックのようになります。これだと運ぶのも簡単ですね。
まだ、プロトタイプ1号でしたがすでに完成度は高く、早期の製品タイプのリリースが期待できます。パワーユニットはカーボンフレームでエアロフォルムされたカッコイイデザインになるそうです!
とにかく、自分たちが思い描いていたものを遥かに凌駕した出来栄えに、感動のTESTでした。早くほしい!もちろんカルベルマッテン氏には強くお願いしてきました。