PWCスーパーファイナル TASK10

11日間にわたる長期間でしたが、今日でいよいよ最終日です。いつものコンバージェンスライン上をジグザグに飛ぶ80kmの簡単なタスクが決まりました。



最終日にふさわしく、スタート前からガンガンのコンディションです。逆転層をブレークしたところから、さらに高い雲底が形成されます。



雲の縁を伝い、高い雲まで上げると雲の上を飛ぶことができます。不思議な光景に感動です。最終日にふさわしく神秘的な景色でスタート!



前半の平野部から集団はスタックすることなく、後半の台地上のコンバージェンスライン下では、全く回さずにひたすらスピードバーを踏み続けます。



G-spotまで戻って来た際に、ちょっと高かったパイロットは雲の吸い上げリフトを使いそのままファイナルグライドに。小林も見切り良く突っ込んでいくのが見えます。低くいった扇澤はスタック。宮田はこの吸い上げリフトに引っかからず遅れてましたが、2nd集団でゴール。

湖上でタイムシリンダーをカットした後は、しばらくボーっとBravoの町を見下ろし、長かった大会を思い出してしまいました。ギリギリ高度が足りず降りてしまったこと・・・。強烈なサーマルとの格闘。



総合成績は過去参戦のPWC最低となってしまいましたが、自分の力を出し切れた納得感があります。「エリアがパイロットを育てる」この言葉通り、Bravoの風は今まで経験したことのないほど複雑なもので、この11日間で少し理解でき、また自分を成長させてくれたようにも思えます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2012年02月04日 | Permalink

PWCスーパーファイナル TASK9

今日も快晴の朝です。コンディションは日によくなっていくのが分かります。147kmのビックタスクが決まりました。

とにかく、距離が長いだけにまずはゴール!前半はいつもと違い、1stパイロンはいきなりテイクオフ背面の高地。早い時間だけにまだ渋く、低く攻めた先頭団のうち、数名が降りてしまう波乱のスタートとなりました。



その後、平野部に出ると雲底3700mの素晴らしいコンディションとなり、Bravoらしいハイスピードレースが展開されました。

宮田はセカンド集団で進み残りファイナルグライドで今日もドラマがありました・・・。

7㎞のスピードセクションを通過し、あとはセーフティポイントを取ればゴールでした。宮田たちの集団がBravoの町に戻ってきたときに、突然風がやみ、コンバージェンスラインの上昇風はなくなります。

湖の上を渡り、ひくくBravoの町上空を通過、コントロールポイントは300mほどの小山ですが、数十m高度が低く、150mの距離を残してシリンダーアウト・・・。むなしくゴールにおりましたが、ゴールしておらず、これまたむなしく茫然。

うまくいかないものです。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2012年02月03日 | Permalink

PWCスーパーファイナル TASK8

朝から快晴!やっと本来のBravoコンディションが戻ってきました。テイクオフに着くと、いつものG-spot(台地が大きくくびれているサーマルポイント)にはすでに積雲が見えます。今日は良さそうです!




エリア内をリボン型に回る110kmが発表されました。スタート前はいつものG-spot上空で待機。雲底は2段に分かれていて、低い雲の上でガーグルができ、ブロッケン現象を見ながらスタートを待ちます。



12:15のスタートで一斉にスタート!宮田、扇澤はベストポジションでかっ飛ばします。平野部にあるターンポイントで低くなりスタックしますが、中盤はコンディションもさらによくなり、スパート!最終パイロンまえでついに先頭集団をキャッチすることに成功です。



扇澤は平野から一気に攻め、宮田は山からぎりぎりの高度でアタックします。ところが先頭集団を捕えたタイミングで完全にオーバーキャスト・・。サーマル活動は終息。先頭集団からも何名かランディングを余儀なくされていくのが見えます。

まずいと思った時、痛恨の潰れに出合い、高度をロス。低い丘を越えられず無念のランディング・・・。勝負所でしたが今日も降りてしまいました。なかなかうまく行きません。

降りたのは大牧場。映画ジェラシックパークもびっくりの巨大ゲートがいくつもあり、でかい番犬がワンワンと吠え立てるわ、ものすごい警備体制のお屋敷です。何とか脱出でき、ヒッチハイクに成功!無事帰ることができました。ちょっと面白かったです。

しかし、明日はゴールまで決めます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2012年02月02日 | Permalink

PWCスーパーファイナル TASK7

後半戦に入り残り4日。しかし、今朝は高層雲に覆われた曇りです。午後から晴れてくるよほうもあり、いつものテイクオフへ移動となりました。

雲がとれ始めたのは、14:00を過ぎてから、タスクはエリア内を回る64㎞のミニマムタスクが発表されました。後はダミーの上りを見ながらスタート時間を決めるのみ、ひたすら待ちます。



日差しも強くなり、いよいよスタートと準備完了で待っているのに、オーガナイザーはキャンセルを発表!?
フリーフライトでBravoまで飛んで帰るようにとのこと・・・。どうやらサンダーストーム(積乱雲)の発生が高い確率で起こることからの決定だそうです。

選手は渋いながらもなんとか高度を取り、次々とBravoへ帰っていきます。皮肉なことにコンディションはどんどん良くなり、これでは簡単にタスクが成立したかのように思われます。がっかりです。



それでも、ランディングでグライダーをたたんでいるときには、遠くに巨大な積乱雲が発達しているのが見え、やっぱり無理だったかと納得です。



気を取り直して残り3タスク悔いなく攻めます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2012年02月01日 | Permalink

PWCスーパーファイナル TASK6

昨晩のスコールが嘘のように朝から快晴。いつものBravoが帰ってきました。昨日無理やりタスクをやっていたら、今日が強制的にレストデイになるため、オーガナイザーは良い判断をしたことになります。

タスクは105km。平野部を回る選択肢の多いタスクとなります。後半戦に入り集団から勝負に出るアタックパイロット多くなります。失敗してもディスカードできるランキング上位パイロットも勝負に出ることになるでしょう。後半戦にまくるしかない宮田はアタックするのみです。



昨日降った雨で雲底は3100mと低く、サーマルも荒れています。テイクオフ周辺はサーマル活動が活発でしたが、今日の平野部は全く上がりません・・・。スタートを取ったあと集団は2手に分かれます。

まっすぐ2ndターンポイントに向かう数機と宮田、廣川を含む集団はテイクオフ前のリッジに戻る組です。やはり平野部のサーマル活動は弱く、トップがかなり低くなっていくのを横目に山周り組はしっかり3100mのクラウドベースから2ndターンポイントに一気にグライディングです。



前タスクの鬼門B27の周りはやはり風が強く吹き抜け、サーマルも立ち上がりません。ちょっとしたシンクにはまりあっという間に高度を下げてしまい無念のランディング・・・。低かった廣川は低い丘で粘り何とかトップアウト見事難関をクリアーしました。

B27付近で低く勝負に出てしまったパイロットはほとんどがランディングしてしまいましたが、生き残ったパイロットは距離を伸ばしました。

16:00を過ぎると上空に高層雲が張り出し、サーマル活動は終息・・・。先頭グループにいた小林が73kmと良いポジションでした。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2012年01月31日 | Permalink