SKYTEC大工アカデミーの巻
今日のミッションは、上原さんに頂いた倉庫を、ユニック(クレーンが装備されているトラック)での移動と設置作業です。ユニックのオペレーションをお願いしたヨコケン社長の神業が凄すぎるので、忘れないように記録に残しときます。
ユニックはクレーンの支点を何処に設定するかが重要。今回は、狭い斜面を登り、今あるコンテナを動かしてから、運んできた倉庫を設置します。支点はギリギリまでコンテナに寄せることが必要。
ここで社長「みんなで後ろから押してください」そして、笑顔で「最後の1gが効いてくるもんで」。なんだか良く理解できず、ただ押せば良いのかなと配置につきます。
「じゃあ行くよ~」ほぼフル加速から、タイヤを滑らしながら何とか上がっていきますが、トラックはドンドン減速。いよいよ止まりそうなときに我々が後ろから人力アシスト❗️コンテナにぶつかる~と思われた残り数センチでピタリと停車。ほえー流石。先ずは職人の度胸と技術精度に感嘆❗️
しかし、もっと凄かったのはこれからでした。コンテナを移動させて後、今度は本命の倉庫をトラック荷台から吊り上げます。不安定な斜面に対し、安定台となるアウトリガーを伸ばし、ゆっくりと作業は始まりました。
今まで重い倉庫が荷台にあった支点トラックは、重さを無くし、荷台後部は大きく持ち上がろうとします。固唾を飲んで見守っていると、出ました神の声「3人で後ろにぶら下がっといてねー」「倒れたら直ぐ手を放して逃げてください~」何ですと~
こんなんで良いのかと思いながら、ヤスマサン、小玉さんと手で荷重をかけます。そして、倉庫が設置定点に近づくべく、アームを伸ばし始めると❗️ほえ~トラック後輪が浮き始めます。我々も手でぶら下がるのも限界に近づき、もうダメ手を離そうとしたところで、指先に掛かっていた重さが物凄くゆっくりと消えていきます❗️
そして、100%荷重を感じなくなったときには、寸分違わず倉庫は定点に設置されていたのです。クレーン支点がバランスの中心となり、我々はまるで、倉庫とシーソーゲームをやっていたようです。
1000㎏を軽く凌駕する倉庫を吊るのにも関わらず、「1gが効いてくるもんで」この言葉の意味が、やっと深く理解できました。クレーン操作はラジコンによるリモートコントロール。指先にフィードバックがある訳もないのに、その先に起こることを想像した操作は神❗️「プロフェッショナルとは❗️」深く感じさせられる瞬間でした。
社長、ありがとうございました。
パラグライダーのプロとして、この1gスピリットを今後に生かしていきます。