となみのXC2014

18,19日で開催されたとなみのXCプロジェクトは、移動性高気圧に覆われ、気持ち良い秋晴れの天候で行われました。


砺波平野特有の散居村を望みながらのフライトは最高でしたが、1200m付近の逆転層は強烈で、なかなかブレークしません。


難しいコンディションでしたが、グループソアリングを駆使し、20km先のゴールまで多くのパイロットが到達!積雲は無く、サーマルトップも低い。このようなコンディションでは決して、単独でゴールまで来ることは不可能だったでしょう。

まとまった数人のパイロットと、サーマルを見つけながら飛ぶことで、何とか駒をすすめるXCフライトは本当に面白い!その日のコンディションを最大限に使ったフライトを楽しむことが、XCフライトの醍醐味といえます。たとえ20kmでも今回は100km以上と飛んだ達成感がありましたね。



この素晴らしいイベントを主催していただいたとなみのPGS小塚校長、スタッフの皆様ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年10月19日 | Permalink

パラグライダー天国 Oludeniz

2014PWCスーパーファイナルは前半悪天候に翻弄されましたが、おかげで有名なリゾートエリアOludenizを訪れるチャンスが巡ってきました。

到着すると、寒かったDenizuriがうそのよう!!青い空には無数のパラグライダーが飛んでいて、白い砂浜にはビキニのおねーさん!!タンデムフライトがビックビジネスになっています。噂通りのパラグライダー天国でした。



いつかまた訪れたい場所ですね。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年10月08日 | Permalink

2014PWC Super Final Turky エピローグ

異常気象は今回のトルコも例外でなく、季節外れの寒気、雨、そして逆転層と、普段のコンディションとはなりませんでした。デイクオリティが1を超えたタスクは3日だけでしたが、そんな短期戦でも勝者は素晴らしいパフォーマンスを示しています。

厳しい条件での短期戦のなかで、若いパイロットが爆発的なアタックを成功させ、素晴らしい結果を残しました。多くのタスクが成立し、長期戦になって初めて成績が出る自分のようなアベレージパイロットは、全く歯が立ちませんでした。完敗です。

しかし、短期戦となるケースで何が必要なのか、気づかせられました。PWCは参戦するたびに、多くのことを学び自分を成長させてくれる場所です。次回に生かします。

ご声援いただきました皆様、ありがとうございました。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年10月06日 | Permalink

2014PWC Super Final Turky Day11

ついに最終日となりました。余計なことは考えず、フルアタックすることに集中します。最終日にもかかわらず91kmの今大会最長タスクが決定しました。前半天候が悪かっただけに、最後までしっかり飛んでもらおうとの配慮を感じます。

サーマルトップは2500mとコンディションは十分。最終タスクということもあり、全選手がアタックします。中盤のターンポインの折り返しで宮田はほぼトップポジションをキープ。終盤のスパートに備えます。

平野をヘッドウインドで西に戻り、台地の上のラストターンポイントを目指します。先頭を引っ張るのは昨日のトップ、ヤッセン。単独アタックし続けます。宮田グループは弱いサーマルを捨てやや南を進行し台地にアタックを掛けます。

ところが台地の上は強烈な西風の吹き降ろしが待っていたのです。強いシンクと対地速度は一桁に!慌てて平野部に引き返します。後続の高かったグループは何とか台地にのったものの、ランディングを余儀なくされていくのが見ます。そして、宮田を含む、引き返した組も強い西風に撃沈・・・。

しかし、フランスの若手パイロットたちは、果敢にアクセルを踏みしめ、次の丘を越え、ついにターンポイントをゲット!ゴールに消えていきました。不可能を感じたときに、少ない可能性に爆発させる力は凄い!今日も完敗でした。


自分のするべきことは、すべて試した結果に悔いはありません。しかし、今年のフランスチームの若手の飛躍は素晴らしいと感じました。どうやったら20代の強い若手選手が生まれるのか不思議です。日本も協会、業者が同じコンセプトで、長期的に育成しなくてはならないと感じました。

2014年PWCSuperFinal優勝はマキシム。2位はオノラン。3位はジュリアン。表彰台をフランスチームが占めました。女子は日本勢が2位平木さん、3位サトユキさん。5位廣川絵美さんと日本勢が頑張りました。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年10月05日 | Permalink

2014PWC Super Final Turky Day10

快晴。テイクオフに着くと風も弱く、すでに小さな積雲が確認できます。今日もよさそうです。前半テイクオフのあるリッジ沿いに北上し、東の平野へ出ていく80kmのタスクが決定。平野に出てからが勝負となりそうです。

スタート前のクラウドベースは2600mを超えました。低い逆転層はあるものの、これだけ上がれば問題なさそうです。さあスタート!

前半、大きな差はでないもののPWCらしいハイスピードでレースは展開します。そして、中盤の平野に出てから、集団はばらけてきます。最短コースを単独で突き進む数名と、風上を選択する組。宮田は最短コースに行きたいのですが、リスクが大きく判断を踏み切ることができません。結局その中間を選択します。

ゴール手前40km付近、完全に平野でサーマル活動が弱く集団はスローダウン。弱いサーマルにしがみ付き、もどかしく立ち上がるのを我慢します。最短コースを突き進んでいた数名が、はるか雲底につけてトランジットを始めているのが見えます。やられた・・・。何とか上がり始めましたが、焦り始めます。

残り20km。小さな町からの上空に積雲が形成され始めました。やっと強いサーマルをヒット!!雲底近くまで上がりますが、なぜか残り100mが上がりません。GPSの示すゴール余裕到達高度は+10m。宮田は勝負に出ます。良いラインをイメージしながらのグライドでしたが、大きくシンク。高度は大きく損失し、さらにもう一つサーマルが必要となってしまいました。

大きく蛇行を余儀なくされましたが、何とか弱いサーマルを引っかけ、ファイナルグライドに突入。ところが、無情にもゴール手前からは上がり続け、高度は500mも余りゴールカット。難しい・・・。

単独、最短距離で突き進んだ、ブルガリアのヤッセンは2時間7分。2位以下に10分以上の差をつけたぶっちぎりの速さを見せました。完敗です。

明日は最終日です。悔いなく攻めます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年10月04日 | Permalink