2014PWC Super Final Turky Day10
快晴。テイクオフに着くと風も弱く、すでに小さな積雲が確認できます。今日もよさそうです。前半テイクオフのあるリッジ沿いに北上し、東の平野へ出ていく80kmのタスクが決定。平野に出てからが勝負となりそうです。
スタート前のクラウドベースは2600mを超えました。低い逆転層はあるものの、これだけ上がれば問題なさそうです。さあスタート!
前半、大きな差はでないもののPWCらしいハイスピードでレースは展開します。そして、中盤の平野に出てから、集団はばらけてきます。最短コースを単独で突き進む数名と、風上を選択する組。宮田は最短コースに行きたいのですが、リスクが大きく判断を踏み切ることができません。結局その中間を選択します。
ゴール手前40km付近、完全に平野でサーマル活動が弱く集団はスローダウン。弱いサーマルにしがみ付き、もどかしく立ち上がるのを我慢します。最短コースを突き進んでいた数名が、はるか雲底につけてトランジットを始めているのが見えます。やられた・・・。何とか上がり始めましたが、焦り始めます。
残り20km。小さな町からの上空に積雲が形成され始めました。やっと強いサーマルをヒット!!雲底近くまで上がりますが、なぜか残り100mが上がりません。GPSの示すゴール余裕到達高度は+10m。宮田は勝負に出ます。良いラインをイメージしながらのグライドでしたが、大きくシンク。高度は大きく損失し、さらにもう一つサーマルが必要となってしまいました。
大きく蛇行を余儀なくされましたが、何とか弱いサーマルを引っかけ、ファイナルグライドに突入。ところが、無情にもゴール手前からは上がり続け、高度は500mも余りゴールカット。難しい・・・。
単独、最短距離で突き進んだ、ブルガリアのヤッセンは2時間7分。2位以下に10分以上の差をつけたぶっちぎりの速さを見せました。完敗です。
明日は最終日です。悔いなく攻めます。