NOVA Mentor Flight Test in AirParkCoo

待望のNOVA EN-B「Mentor4」が日本上陸です。EN-B初となるFAI300kmトライアングルを達成し、ヨーロッパXCシーンを圧倒した「Mentor3」の後継機が、更なる進化を遂げました。

冬らしいコンディションの中、筑波エリア「AirparkCoo」でのセッション。今回はSサイズを装備重量90㎏でテストを行いました。さて、その実力はいかに!?

グライダーを広げると、ウイングチップにライムグリーンの配色。往年のNOVA名機に使われたカラーリングがNOVAファンを喜ばせます。

「AirScoop」 インテークによりプロファイルは補強され、「SmartSell」によるセル幅が最適化されていることが見て取れます。そして、ライン構成はさらにシンプルに!センター部は何とミドルラインがありません。

ライズアップは非常に軽く仕上げられています。ところが、頭上安定の際に感じられる、しっかりしたブレークプレッシャーのおかげでしっかりしたホールド感があります。ライズアップ中の気流の変化に対しても、強いグライダーの自立安定を感じることができ、テイクオフする最終判断を容易にさせてくれるでしょう。

最初のロールインでの旋回のイメージは、まさに「Mentor」。アスペクト比5.43とコンパクトに抑えられたことにより、旋回の初動はスムーズに導入できます。旋回中のバンクコントロールはパイロットの要求通り。深いブレーク操作に対しても寛容に反応してくれます。この辺りはやはりEN-Bクラスですね。

驚いたのはその滑空比!!特にアクセルを使用した高速トランジットでは、EN-D機に匹敵するパフォーマンスを見せます。あっという間に筑波山上空へ。やはり、ラインの最適化により、有害抵抗が大きく軽減していることを感じました。

IONからの乗り換えはもちろんですが、MentorファンならMentor3からのお代わりもあり!?EN-Bクラス内での大きな進化を感じます。EN-Dクラスに乗っているパイロットをも唸らせるパフォーマンスを是非感じてみてください。



投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2015年01月30日 | Permalink

伊豆ステップアップコース②テイクオフ動画

大変おそくなりました。伊豆ステップアップコース②のテイクオフ動画やっとアップしました。
参加者の皆さんの珍プレー、好プレーですが、自分のテイクオフを解析し、次回に生かしましょう。

1月10日丹那エリア編(テイクオフ傾斜が緩やかなトリックに騙されないようにうまく加重が必要!)



1月12日三筋山エリア編(サーマルトップ2500mに達したスーパーコンディションでした)



次回は2月14,15日ランディング編です。お楽しみに―!


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2015年01月26日 | Permalink

SOYO Yaykar3

Soyoブランドのスポーツハーネス「ヤイカル3」は発売後、ユーザーの皆様に好評いただいています!

グライダーに伝わる空気の流れを正確にパイロットへフィードバックする柔軟性、またパイロットがイメージする動きにダイナミックに追従する運動性、そして空気抵抗軽減を意識したシャープなエアロフォルムを持つスポーツハーネスがヤイカル3です。




パイロットの要求する微妙なフィッティングを可能にし、あらゆるポジションニングでハーネスと体の遊びをなくしました。やや浅めのシッティングポジションにより、旋回導入に必要な下半身ウェイトシフトが伝わりやすくしました。

また、Yaykar(変身)とその名の通り、ポッドは着脱可能となっています。取り外しはより簡単になり、内蔵されているフットレストバーはそのままお使いいただけます。夏場はもちろん涼しく、そして2機目のハーネスとしてお使いの方には、始めフットレストバータイプでのお使いをお勧めします。

価格は¥110.000(税抜き)とお求めやすくなっています!販売店へお問い合わせください。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2015年01月22日 | Permalink

Gingliders EN-D GTO2 & GenieRace3

GinGliders の新しいEN-D 「GTO2」がリリースされました。

もちろんターゲットはアドベンチャーレースRedBull X-alps2015!速く遠くへ飛ぶためのアイテムとして開発されました。また、アスペクトレシオ6.99のプランフォームは、2015年以降のFAIカテゴリー1の大会への出場規定に準じたもので、競技会でも十分なパフォーマンスを発揮するでしょう。

GTO2に使用された素材は実績のあるポルシェスポーツ製のもので、長期間の使用にも耐えうるコンビネーションにもかかわらずSサイズ4,1kgの機体重量です。また、オプションで超軽量ライザーを装備することも可能でさらに軽さを求められます。

GTO2は超容易なグランドハンドリング、最良の上昇率、アクセルを踏んだ時の高速安定性が特徴で、ハイク&フライでの長距離クロスカントリー飛行から競技会での飛行まで、気軽にハイパフォーマンスを求めるパイロットに最適の翼です。



GTO2を軽量ハーネスと組み合わせ小型のリュックサックに詰め込み、自由度の高いフライトをお楽しみください。




投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2015年01月22日 | Permalink

お勧めアプリ「XCTrack」とお勧めバリオ「SensBox」

2015年JPA競技会初戦となった「第12回 JPAパラグライダーカップ in 富士山」ナショナルリーグタスクにおいて、富士山頂から大きな半径でシリンダーが設定されました。南北に延びる花鳥山脈の往復の途中、平野部に設定されたこの大きなシリンダーをカットしなくてはなりません。平野部にあり、山脈と平行直線的となるシリンダーラインを何処でカットするのか?この選択が勝負の明暗を分けたようです。


パラグライダー競技についてもう一度考えてみましょう。決められたタスクを飛ぶにあたり、その日の気象コンディションを読み、最も効率の良いフライトをしたものが勝者となります。決して、グライダーの最大速度を維持することのみを競っているわけではありません。空中で多くの選択肢をパイロットに持たせ、その判断力を競うことにその本質があると言えます。

GPS複合機の進化により、ターンポイントの各サイズをそれぞれ設定できるようになりました。当初、安全のために使用された大きな半径のシリンダーでしたが、同時にいくつかのコースオプションをパイロットに選択させることを可能にしました。

現在、コロンビアで開催されている世界選手権においても、やはり大きなシリンダー半径が使われています。エリアの特徴はテイクオフのある南北のリッジ、平野部、丘陵地と複合的な地形を飛ぶところにあります。一般的なタスクは、前半南北のリッジを往復させ、その後、平野部へジグザグと飛び出していきます。タスクの最短コースは全くのフラットランド。コンディションにもよりますが、次のターンポイント中心へ真っ直ぐコースをとることは、リスクがあり得策とは言えません。しかし左右に迂回すれば、上昇風の可能性が高くなる僅かな丘陵地を飛べ、降りてしまうリスクを減らすことができます。このように、エリアの特徴を生かしたテクニカルなタスク設定も可能となるのです。

大きなシリンダーを持つターンポイントをナビゲーションする場合、その中心に向かってのみ飛ぶと、必ずしも効率が良いコース選択をしたことにはならないでしょう。地形、ターンポイント、シリンダーが表示されたマップ画面上でのナビゲーションができれば、正確にどのポイントでカットするかの戦略を事前に練ることができます。そして、空中でも次の離脱方向へも効率良くターンポイントをカットすることができるでしょう。

すでにこのような機能をもった複合機は、JPA競技会で採用されている集計ソフト「CompCheck」にも対応された「C-pilotPro」「FlymasterNAV」(地形は表示されません)があります。


しかし、このような複合機をお持ちでない方には、皆さんお持ちのGPS内臓Andoridスマフォまたはタブレットを使った無料アプリ「XCTrack」がお勧めです。


「XCTrack」にはそれ自体に簡易的なバリオ機能もありますが、競技フライトでは別にバリオを併用することが必須となります。ファイナルグライド計算の精度をさらに上げるためにもBuletooth4.0接続によるBrauniger「SensBox」を使用することをお勧めします。「SencBox」はそれ単体でも、バリオ、GPSロガーの機能がありIGCファイルを記録します。サブバリオ、バックアップGPSとしてもお勧めですね。


最後に注意点です。「XCTrack」によりスマフォ・タブレットに記憶されたIGCトラックログは、現時点ではJPA競技会集計ソフト「CompCheck」には対応しておりません。提出するトラックログは集計ソフトに対応したGPS機種により行ってください。

そして、GPS機能を有効にしたスマフォ・タブレットは、普段の使用よりも電力消費が大きくなります。大会中に「XCTrack」を使用する場合には、予備バッテリーを接続し、常に充電しながら使用することをお勧めします。降りた後にバッテリーが切れ、携帯電話機能が失われることは危険です。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2015年01月21日 | Permalink