空ともミニパラフェスタ2017


愛知県渥美半島にある空ともウインドパークで開催されたミニパラフェスタに参加させていただきました。

ここ空ともウインドパークは、一年を通して伊勢湾を吹き抜ける安定した北西風により、グランドハンドリングに特化したレッスンを行っています。今回は、小さい良く面積のグライダー(通称ミニパラ)を使ったイベントとして、全国から多くのパイロットが集まりました。




SkyTEC練習生のお二人も参加。初めて触るミニパラでの練習は新鮮で、通常のグライダーよりも機敏な動きを先読みしてコントロールする必要があります。はじめは戸惑いましたが、安定した強風にも慣れ楽しく汗を流すことができました。



午後には風も弱まり、通常サイズのグライダーでリッジソアリングを楽しみました。10mほどの海岸段丘で発生するリッジリフトをうまくトレースし、背後の山をトップアウトします。その後は安定した海の上をのんびりフライト。グランドハンドリングだけでなく、こだわった編流飛行とトップランディの練習にも最高です。

さて、今回はスペシャルゲストとしてフランスから福岡聖子さんとシャル・カズーが招かれました。2人ともいわずと知れたフランスのトップパイロットです。シャルとはワールドカップの戦友としても古い仲間。久しぶりの再会をアレンジしていただいた空ともパラグライダースクールに感謝です。ありがとうございました。



安定した海風を利用した特別な場所。風の強さに合わせたグライダーチョイスとカリキュラムでこだわったトレーニングが楽しめる空ともウインドパーク。練習生からベテランパイロットまで楽しめる環境がここにあります。パラグライダーの新しい楽しみ方を提案し続ける空ともパラグライダースクールに注目です。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2017年03月18日 | Permalink

XCセミナー in 吉野川


SkyTEC+空ともPGS合同のXCセミナーを徳島県吉野川エリアで開催です。初日11日は上空に寒気が残る弱い冬型気圧配置。香川県側から吹き込む北風により、吉野川エリア南斜面はリーサイド!春らしい強いコンディションとなりました。テイクオフは残雪の残る海抜1200mの水の丸エリア。初めてのエリアを理解することが今日のミッションです。



地元パイロットがガツン上げきるのを見て、我々もテイクオフ。テイクオフ周辺で高度を上げすぎないように、まずは吉野川近く金丸山周辺まで進み、大気のコンディションを確認です。クラウドベースは2200mに達したところで、対岸の三頭山付近へ調査開始。下層に吹きこむ北風の強さによりますが、対岸の南斜面は活発なサーマルが期待できるのでは?そんな狙いで紅葉温泉上空を目指しますが、予想よりも北風は強く、南斜面からのサーマルも押し込まれているようです。無理せず、金丸山へリターン。吉野川上空まで戻ると東西にリフトバンドが形成されており、楽々復活!「北風では吉野川の上で上がる!」セオリー通りでした。




北風でのセオリーを理解したところで、2本目は美馬橋ランディングへ野外着陸の練習を行いました。16時を過ぎても水の丸上空には2000mの積雲がしっかり形成されています。極上のアーベントサーマルで、狙い通り吉野川上空を東進。10Km先の目的地に到達。美馬橋周辺は東西のコンバージェンスで17時を過ぎても穏やかな上昇風帯に!コンバージェンス内に降りるのって結構難しい・・・。明日への良いシミュレーションができました。

2日目はどっぷり高気圧圏。昨日とは違い南西ベース弱風がエリア内を吹いています。こうなれば、高山テイクオフから三頭山への南斜面が飛べるクラシックなXCコースとなりました。東斜面を持つ高山テイクオフは9時にはファーストサーマルが上がり始めます。コンディションが整う前に皆さんテイクオフ開始。逆転層800m付近の逆転層を抜けるには、北側台地上の反射板上空へ!11時を過ぎ何とかサーマルトップは1600mを越え始めたところで東へXCスタート!



1200m以上の高度がある場合は、香川県との県境となる台地上を飛ぶことができますが、安全マージを取った我々は尾根先のサーマルを乗り継いでいきます。先行した三品さん、横井さんは逆転層下となる紅葉温泉上空でスタックするものの、美馬サーキットで上げきり三頭山上空へ。そのまま脇町方向へ流しましたが、逆転層はブレークせず無理せず小島駅へランディング。





後続組の宮田、清水さん、川合さんが三頭山上空に達したころ、予想より遅れた東風バレーウインドが下層に入ってきたようです。このバレーウインドがトリガーになりコンバージェンスでのサーマルは1900mまで上昇!無理せず東進はあきらめ、楽々るぶぶランディングまでリターンすることができました。



XCフライトは遠くへ直線を飛ぶだけでなく、その日のコンディションを最大限に利用したフライトをすることにその醍醐味があると言えます。特に、一日に変化する局地風を予想し、できるだけ広範囲を飛び、エリアに帰還するトライアングルフライトはその達成感は最高!シンプルに風下へのXCも良いですが、多くの判断と気象変化の読みが必要となるトライアングルXCを参加者の皆さんも理解していただけたと思います。



今回もフルサポートいただいたVANスカイスポーツの皆様、ありがとうございました。森校長の男気!今度はSkyTECが奉仕させていただきます!


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2017年03月12日 | Permalink

ふたみシーサイドカップ2017


瀬戸内海を望む日本屈指のロケーションの愛媛県双海エリアへ訪問です。2月25,26日にはシーサイドカップ2017にも参加させていただきました。



宮田はタンデム機でスクール生の畠中さんと参戦!初日は、強めの西風に翻弄されましたが、2日目は双海らしい素晴らしいコンディションになりほとんどの方がゴール!双海エリアを満喫させていただきました。





畠中さんの5日間の双海合宿は充実したものになりました。最終日には、資材置場上空で初ソアリングも経験でき、56分のフライト。おめでとうございました!




広く整備されたテイクオフ、800mの高度差、ランディング近くでのサーマル、そして海風の安定した砂浜ランディング。ロケーションだけでなく、練習生にも最高の環境が整っています。

JMB四国の高木校長、クラブ員の皆さん大変お世話になりました。またよろしくお願いします。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2017年03月01日 | Permalink

UPパラグライダースクール XCセミナー


和歌山県UPパラグライダースクール主催のXCセミナーに講師として参加させていただきました。ここ紀の川エリアは東西に延びる紀ノ川に沿って、安全にXCフライトを楽しめる環境があります。とは言っても、日本のXCフライトはオーストラリアの大平原と違い、様々な制限と注意点があります。まずはXCセオリーからスタートとなりました。




GPSの使い方と同時に、今回はインストールが簡単な「airtribune」というライブトラッキングアプリを使い、リアルタイムに位置情報が確認できるように設定。自分の安全確保だけでなく、エリア管理者からも動きが確認できてこれは便利。最近のデジタル通信機器は本当に優秀ですね。



午前中かけてしっかりセオリーを学んだ後、午後から山に上がってみますが、予想以上に雲量は多く、これではソアリングできそうにありません。急きょ、遠方LDへ野外ランディング実践練習を行いました。XCフライトでは風向きにこだわらず、地形を優先したファイナルアプローチをとることが基本です。皆さん編流飛行を意識したアプローチを実践、理解いただけたようです。





最後に、明日の目的地となる三谷橋ゴールまでのコースを地上から確認ツアー出発!コース途中に想定される緊急ランディングと、難関とされる竜門山を過ぎた後の北山周辺の地形と高圧線をチェック。XCフライトは念入りな飛行計画と、地上からの調査をすることが大切です。これで明日のシミュレーションは完璧!?



クラブハウスに戻るとスタッフ、クラブ員の皆さんが温かい鍋を用意してくれていました。美味しい料理に舌鼓を打ちながら、パラ談義で盛り上がりました。ごちそうさまでした。



2日目は朝から快晴!紀ノ川エリアは、西から移動性高気圧に覆われ冬のベストコンディションになりそうです。朝の気象ブリーフィングを行い、飛行コースを確認したところでテイクオフへ移動となりました。



北斜面である紀ノ川エリアは11時頃からサーマル活動がスタートし、正午前後にサーマルは小休憩、13時以降にまた良くなるそうですが・・・。遅い時間はテイクオフレベルの風向きが南西に変わる予報も出ているため、セミナー組は早めにテイクオフすることになりました。ダミーのミヤボンが順調に上昇していくのを確認し、皆さん随時テイクオフしていきます。





早い時間は上空の北西風が強く苦戦しましたが、弱まるにつれてサーマルトップは1400mまで押しあがるようになりました。寺山上空で上げきったパイロットから、スタート報告無線を入れて竜門山頂へいよいよスタートです!





最初のグループは、シミュレーション通り高圧線を越えて、予定通りにお城→ホテル→北山の主稜線上をコース取りしましたが、強めの北西風に苦戦。お城周辺のサーマルにはヒットしますが、上げきると南に流されます。それでも何とか北山へ周りこみファイナルグライドに入ります。紀ノ川上空は強めの西風が吹いており、追い風に乗って楽々三谷橋へ到達でしたが・・・。もちろん降りるには少々強めのランディングとなります。西に向けるとほぼ垂直降下するような状態でしたが、セオリー通りの強風アプローチで皆さん無事にランディング。




リフライトをした後発グループも、今度は順調に上昇。先発グループからの情報から、竜門山からはダイレクトに北山を目指し難所をパスします。最後はピラミッド西斜面で上げながら三谷橋まで見事到達!!参加者全員が無事に目的地に到達することができました。





今回参加していただいた方ほとんどが、初めてのエリア外へXCフライト。初日良い緊張感をもって準備できたおかげか、実際のフライトは冷静に実践できていたように見えます。強風での野外ランディング実践もでき、着地後の皆さん、達成感と安堵感で笑顔!!おめでとうございました!

XCフライトは距離を伸ばすこと、ゴールに達することだけが目的ではありません。その日の気象コンディションを最大限に利用したフライトに挑戦することにその醍醐味があるように思います。今回学んだしっかりしたシミュレーションと調査準備を基本に、今後も安全にXCフライトを楽しんでください。



サポートしていただいた村井校長をはじめ、スタッフ、クラブ員の皆さんありがとうございました。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2017年02月21日 | Permalink

2017 Manilla XC Camp



世界有数のフラットランドエリアとして知られるオーストラリアManilla。今年もXCベストシーズンとなる2月に開催されるXCキャンプに参加してきました。Manillaは1998年にエリアオーナーでもあるGodfrey氏が335Kmの世界記録を樹立したことで一躍有名になりました。2007年にはFAI世界選手権も開催され、世界中からXC自己記録を夢見るパイロットが集まってきます。




XCキャンプのコンセプトは競技会ではなく、XC初心者からベテランパイロットが一緒に飛び、みんなで自己記録を更新することにあります。特に決められたルールはなく、毎朝行われる気象ブリーフィングをもとに、期間中に遠くに飛んだパイロットを称えられるアットホームなイベントです。出発前からManillaの天気予報は最高気温が40度を凌駕!?この熱波はサマールを押し上げてくれるのでしょうか?ワクワクドキドキしながらいよいよスタートです!




2月3日出国し、4日はシドニーからManillaまでロングドライブ。途中Tamworthで買い物を終わらせ、明日からのフライトに備えました。




2月5日
しかし、暑い・・・。まずはこの気温差に体を慣らすことから始めることにしました。昨日、気圧の谷が通過したようでエリア周辺は北風。コンディションの好転に合わせサーマルブローが強くなっていきます。初日我々のミッションは16Km離れたManillaの町まで飛んで帰ることです。3人がミッションコンプリート。他のメンバーも機材、無線のチェック、地上回収チームとの良いシミュレーションができました。




2月6日
今日も北風ですが、昨日より風は弱く、サーマルトップも上がる予報。今日はManillaを越え、Tamworth管制空域手前のAttunga(35Km)まで飛んでManillaまで20Km戻ってくるコース。スロースタートの我々は最後にテイクオフ。先発組はAttunga 手前まで、明けちゃんは2000mまで上げてManillaまでリターン達成!リフライトした後発組もManillaの宿まで飛んで帰ることができました。明日から南風!BBQで鋭気を養いました。





2月7日
いよいよ待望の南風です。念入りに作戦会議後に風が強まる前にテイクオフします。テイクオフのあるボラ山周辺のサーマルトップは低く苦戦しますが、30KmのBarrabaからコンディションは好転し、サーマルトップは2500m。発達した積雲を迂回するように順調に北上します。70Kmを越えるあたりから、北へのコース上にはご立派な雄大積雲が!?90Km地点では雨のカーテンが見えます。皆さん無理せず80Kmの回収道路に無事ランディング。雲さえ発達しなければみなさん100kmは飛べた日でしたが安全第一。初XCの川合さんも80Kmと頑張りました。今日のトップはミドリちゃん81Km!その他の方も自己記録更新です。






2月8日
東風で西方向のNarrabri(95Km)まで行くとサーマルトップは3000mのスーパーコンディション予報。我々のチームはいつもの早めにテイクオフ。ボラ山周辺は1300m付近にある逆転層にふたをされ風が強くなかなかスタートできません。何とか西にこぼれたリーサイドで上げた3名はそのまま出発!残りのメンバーは無理せずリフライトはキャンセル、休養日とすることに。40Km地点に香田さん。飛ばしすぎたミヤボンはNarrabriで雲を追い越し99Km。良いグループで飛べた明けちゃんはNarrabri先で3000mのクラウドベースをゲット!順調に距離を伸ばします。回収チームも地上から追走します。18時を過ぎても太陽は高く、まだまだ積雲はしっかりしています。18:45まで飛んだ明けちゃんは243Kmまで距離を伸ばしました!最も飛んだ地元パイロットは301Km!!凄い!





2月9日
予報は南風ですが、今日もボラ東風。テイクオフの風は弱く、早い時間から1500mまで上昇!これは良さそうです。作戦会議では北上する予定でしたが、ほぼ全員が西に向かうのを見て、我々も西へ追従します。サーマルトップ2600mとコンディションは今日も最高!!しかし、雲底は寒い!地表は地獄のような暑さなのに・・・。あまりの寒さに昨日頑張った明けちゃんとミヤボンは30Kmで早々にギブアップ。残ったメンバーでNarrabriを目指します。Gapを越えた50Km地点から南風が強まり、低い高さはサーマルもまとまりません。無理せず70Km周辺にみんなでランディング。今日のトップは最後まで飛んだミドリちゃん。北上したパイロットは今日も250Kmを越えていました。やっぱり北へ行くべきでしたコース選択ミス。






2月10日
今日も南風ですが、積雲はなく完全ブルーサーマル。これは難しそうです。テイクオフは強めの西風でしたが、東にこぼれればリーサイドの強烈なサーマルが出迎えてくれます。雲がないのでスピードは上がりませんが、じっくり行けば距離は伸びそうです。70Km地点から東風が入りコンバージェンス!サーマルトップは2600mまで押しあがりますが、悪いラインは大きくシンク。香田さん、みどりちゃんは60Km地点で無念のランディング。何とか生き残ったメンバーは順調に90KmのBingaraをパス!気を抜いたのかミヤボンはまたもや99kmに撃沈・・・100Kmの壁は厚かったようです。松美さんは105Km、植野さんは135Kmと念願の100kmをクリアーです。そして、エースパイロットの明けちゃんは19時まで飛び続け184Km!サンセットともに至福のファイナルグライド。皆さんおめでとうございました!




">





2月11日
フライト最終日。コンディションは日に日に良くなり、本日のサーマルトップ予報は4000m!?風は弱く今日もスーパーコンディションでしたが、全員が順調に飛び始めたところで、アクシデント。ケガをしたパイロットをヘリコプターで搬送するため、今日のXCフライトは残念ながら中止となりました。アクシデントに備え、常に救助体制を整えているエリア管理者と地元救急隊には本当に感謝です。お世話になりました。




7日間、フライト日程すべて飛べた良い週に訪れることができ、参加された皆さんはほぼXC自己記録更新を達成することができました。コンディション次第では誰でも100KmのチャンスがあるManillaのポテンシャルに驚かされます。今年は記録的な高温のおかげか、素晴らしいコンディションとなったXCキャンプでした。また来年も訪れてみたいものです。

皆さん本当にお疲れ様でした。




投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2017年02月14日 | Permalink