PNLグランプリ 八方尾根ジャパンカップ Day2
2日目の朝も快晴!遠くに美しい北アルプス稜線を望むことができます。見た目、今日も良さそうですが、気象予報によると高気圧に覆われ風は弱いが、沈降性逆転層により、サーマル活動はちょっと渋そう・・・。
エリア内は終始南風予報のため、小谷・白馬村を大きく回る50.6kmが決まりました。
今日の先頭集団にはいつもの宮田、小幡選手に加え、扇澤、正木選手の4名で前半の栂池を折り返します。しかし、帰りレグは向風の南風。岩岳への戻りで宮田コースを読み違え脱落・・。トップは3名の独走態勢となりました。宮田は「大和のシンちゃん」こと植田選手と合流し、追走。チャンスを待ちます。
さの坂を折り返したトップ集団が、五竜手前でスタックしているの見て、宮田・シンちゃんは五竜の西面に入りこみ一気に2300m!上空から最後のスパートをかけます!
ところがさすが、トップは上がらない五竜をパスし、八方尾根南斜面で勝負に出ます。宮田2300mから八方尾根へトランジット開始!さあトップはどうかな!?
流石にトップ3名は強いサーマルをヒットし、低いところから上昇しているのが見え勝負あり・・・。宮田が八方尾根につくころにはトップ3名は悠々とファイナルグライドへと突入していくののが見えます。
ラストポイントを取った後、あわてず2000mまで上げきり宮田もファイナルグライドへ!先行の3名が余裕の高度でゴールラインをカットしていくのを見ながら宮田ゴールを確信しますが、この後とんでもない事態に!!!
残り1kmでGPSは余裕到達高度を150mに示しており、あとはスピードを出すのみ!しかし!対地300m以下の下層は予想外の南西強風に!上空の西風がさの坂スキー場を回り込み、吹き下ろしてきたのです!
強いシンクと向風に高度はみるみる下がっていきます。ゴールへの直線距離は吹き抜ける川沿いとなるため、あわてて集落や林がある西側へシフトします。
少しでも風が淀んでいる場所を縫うようにグライディングし、最後は林の陰に隠れながら、ゴールシリンダーへ飛び込みました。さてどうだ!?
ランディング後のGPS表示ではゴールまで210m。うーんこれはキワドイ・・・。あとは判定ソフトに任せるしかありませんが、結果は僅か40mのショート・・・。ガクッ・・やってしまった。
もっと早く、風の変化に気づき、コースを西側へ変更していれば届いた痛恨のミスです。
トップの扇澤選手はその名もBoomerangGTR!Boomerang7を凌駕するグライディングとスピードに仕上がっています。これがGinGliders時期EN-Dの本命か!?楽しみですね。
結局ゴールメイクはトップ3名のみとなり、ゴール前には多くの選手がランディングすることとなる波乱となったタスクでした。
宮田は総合4位に後退しましたが、トップまでは、まだ僅差!チャンスあります。
詳しい結果はこちらからご覧ください。