PWC SuperFinal Day2

朝から雲の多く今にも雨が降り出しそうな天気ですが、しかしこれがRoldanilloではノーマル。
いつも昼前に雲はクリアーとなり、灼熱の太陽が照りつけます。
テイクオフに着いても、この状況は変わらず、遠くで雨が降っているのが見えます。しかし心配もよそに、発表されたタスクは110km!

やっぱり、徐々に雲は少なくなり、ついには晴れ間が・・・。そしてウインドウオープンとなりました。発達した雲はガンガンとサーマルを吸い上げ発達していきます。


スタートタイムまであと15分。北側の雲があまりに発達し始め、選手がレベル2をコールし始めます。そして残り7分。あたりは真っ暗になりそろそろ気まずい感じ・・。残り5分。さすがにレベル3をコールする選手が出始め、オーガナイザーはタスクキャンセルを発表。選手は蜘蛛の子が散るように平野部へ逃げ出ます。

雲から離れた平野部はいたって普通のコンディション。選手は練習も兼ねてか、すぐには降りず平野部をチームで飛んでいます。宮田もグライダーのチェックでフリーフライトを続けますが、Roldanilloの町そばまで雨が近づいているのを見て、そろそろかなと引き換えします。しかし時すでに遅し・・・。町の上は発達した積雲の吸い上げが強くガンガン上がって今にも吸い込まれそう・・これはピンチ。慌ててスパイラルを続け、なんとか平野部の道路沿いに降ろすことができました。下層は積雲からのダウンバーストか、北風の強風。やっぱり今日は無理だったと実感。

何名かのパイロットははるか南へ飛ばされていきました。どこかには降りたでしょう。帰りはバイクのおじさんが、町まで乗せてくれました。のったは良いがその後、タクシーだったことを告げられ5000ペソ(250円)を払いました。先に言ってよね!でも助かりました。

明日も不安定な天気は続きそうです。もっと早め動き、平野部にスタートポイントを作ってもらいたいものです。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2013年01月17日 | Permalink

PWC SuperFinal Day1

いよいよ競技タートです。


Roldanilloらしい素晴らしいコンディションとなりました。
初日ということもあり、タスクコミッティは81kmのショートタスクを決定。ここでは150km前後のタスクが一般的なようです。

大きな谷にそった平野を往復する単純なタスクでターンポイントは2つとシンプルです。
宮田は絶好のスタートを切り、先頭集団でターンポイントを折り返し、勝負はファイナルグライドに入るサーマルとなりました。


僅かに遅れたため、最後の強烈なサーマルを逃し、トップから約5分遅れてしまいました。
結果120名がゴールするサービスタスクとなりました。

ターンポイントに向かい、ほぼ直線的に飛ぶフライトコースとなりましたが、平野部においたレースにおいて、こんなハイスピードな展開は初めてでした。
昨今のグライダー、パイロットの技術向上には目を見張るものがあります。

巡航速度はほぼフルスピード!明日に向けてスピードバーの調節をやり直す必要があります。

Boomerang9はトップ10に3名が入り順調な滑り出しです。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2013年01月16日 | Permalink

2012PWC SuperFinal Colombia

いよいよ2012年度PWCSuperFinalが始まります。開催国は南米のコロンビア!コーヒー豆で有名な国ですが、今の時期は乾季。毎日飛べるXCフライトの天国だと聞いています。日本からははるばる40時もかかりました。しかし今回も遠かった・・・。

今回はGinGlidersの最新鋭機「Boomerang9」で戦います。アスペクトレシオ7.4の2ライナー機はEN-Dの認証を取得し、このSuperFinalのために満を持して投入されました。

見た目のハイアスペクトな外観にもかかわらず、その旋回性能は素晴らしいものがあり、パイロットがフライトを純粋に楽しめる旋回性能を持っています。そして上昇性能は他を圧倒!もちろん最高スピードも現状のEN-Dでは最高クラスに感じます。

大会が行われるRoldanilloは1500mクラスのなだらかなリッジが続く高原にあり、大きな谷が平野となって南北に広がっています。

山だけでなく平野がミックスされたテクニカルなタスクが予想されます。上昇性能が勝敗を分けることは必至。Boomerang9には大きなアドバンテージがあります。

11日間の長丁場です。Boomerang9!この素晴らしい翼で表彰台を狙います。ご期待ください。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2013年01月15日 | Permalink

2013 ステップアップコース②

今回のお題は「リッジソアリングを極める編」です。

明日13日からコロンビアへ旅立つ宮田に代わり、14日からは扇澤さんが講師をバトンタッチ。今日は豪華な講師陣でまずは机上講習からスタート。

リッジソアリングのメカニズムと落とし穴となる吹き抜けメカニズムの理解。そして編流飛行のコツがレクチャーされました。

高気圧南に位置する伊豆半島は終日南西風が強く、外での実習はできませんでしたが、じっくり内容の濃い講習ができました。

夕方には1000mの箒木山エリアへ見学に。あまりの強風に、グライダーが無くても飛んでしまいそうでしたが、素晴らしい景色に皆さんのモチベーションはマックス!

いつか飛んでみたい箒木山でした。

明日は高気圧に覆われ、素晴らしいコンディションになりそうです。

宮田はコロンビアへ旅立ちます。ご期待ください。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2013年01月12日 | Permalink

Booerang9始動!伊豆フライトハウス

明日からのステップアップコース②「リッジソアリング編」がスタートする伊豆フライトハウスに訪問です。

上空に寒気が残った伊豆エリアですが、三筋山周辺はスッキリ晴れ渡りました。
絶好のコンディションが期待されます。

待ちに待ったBoomerang9のテストを行いました。直前となったPWCスパーファイナルに向けてGinGlidersが開発した、2ライナーEN-D認証機です。
アスペクト比7.4というハイスペックにもかかわらず、素晴らしい旋回性能を持っていて、ファーストインプレッションは楽しい!

新しく採用されたプロファイルは、このハイスペックグライダーとの相性は抜群で、ハイスピードでの安定性は驚かされます。そして、PWCレースにおいてもっとも重要視される上昇性能は素晴らしいものがあります。グライダー自身が持つ上昇性能に加わり、軽快なハンドリングが加わり、あらゆるサーマルにおいてもパイロットにストレスなく上昇旋回をコーディネートしてくれます。
特に手ごわい荒れたサーマルでも、確実にサーマルコアへグライダーを誘導できることは大きな差になってきます。


本流が西風で、リーサイドとなった三筋エリアですが、テクニカルな状況下で天城山をぐるりと一周することができました。下層の東風に上空の西風が乗り上がり、雲の上をリッジソアリングしながらのグライディングは最高でした。

16日から始まるPWCスーパーファイナルに向けて良いシュミレーションができました。

午後からは講習生のミツモリさんとタンデムフライト後、見事に初高高度成功!

おめでとうございました。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2013年01月11日 | Permalink