2013 PWC SuperFinal Brazil day3

16日 task2
テレビニュースの天気予報を見るとここGV周辺はいつも「晴れのち雷雨」。なんといい加減な予報なのでしょうか。そして、やっぱり今日も素晴らしいコンディションになりました。

タスクは81㎞のトライアングルタスク。今日も良いポジションをキープしながらレースは進みます。雲底高度はしり上がりに高くなり2000m!平野部の高度は100~200mなのでかなりの距離をグライドすることができます。トランジットスピードは常にフルスピード!少しでもひるむと集団から置いて行かれます。

今日も勝負はファイナルグライドまでもつれました。最終パイロン手前約25㎞からスパート!ESS(ゴールシリンダー)に低くなだれ込みます。宮田はスパートに入るタイミングを誤り、トップから5分遅れでゴールカット。判断ミスでした。

ゴール前に降りてしまった数人を除き、ほぼ全員がゴール。しかも5分以内に70名ゴールという結果。81㎞のタスクを2時間10分で飛ぶ平均飛行時速は、もはや40㎞/hに近づいてきています。

ここGVのサーマルコンディションが素晴らしいこともありますが、グライダー、パイロットの技術進歩も驚くべくものがあります。

まだ2日目終了です。気持ちを入れ替えて攻めます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年01月17日 | Permalink

2013 PWC SuperFinal Brazil day2

15日。昨日と同じく厚い雲に覆われた朝ですが、予定通りにテイクオフへ移動。いよいよ本番スタートです。そして、テイクオフに着くころには、やはり絶好のコンディションになってきました。如何やら朝は湿った空気が溜まって、曇るようです。

チームメイトのハッチのグライダーは依然届かず、装備すべてを借り物で準備してきました。しかし、タスクも決まり、最後のブリーフィングで、奇跡の大逆転!テイクオフに荷物が届いたのです。慌ててすべてをセットアップ。ぎりぎり間に合ったのです。ドラマがありました。

さて、タスクは35㎞南下し、戻ってくるシンプルなタスク。ゴールはGVメインランディングです。宮田は最初にテイクオフでき、涼しい雲底で待ちます。しっかり雲底まで上げスタートしたものの、大集団は雲の西側でさらに上げていたようで、いきなり遅れてしまいます。


何とか追いつき、集団は抜きつ、抜かれつレースは進行します。勝負はやはりフィナルグライドまでもつれました。宮田は低いトップ集団後方でベストポジションを維持!ESS(タイム計測終了)ラインはテイクオフから5kmのシリンダーです。


低くなることを恐れず、突っ込んだパイロットは、ESSラインをギリギリカットし、弱いサーマルをヒット!初日から大きなリスクを取れなかった宮田は、途中で迷走し、4分遅れでゴール。899点とまずまずのスタートとなりました。


トップゴールから5分間で50人がゴールする大接戦を制したのはフランスの若手Hamard。毎年、すごい選手が生まれるフランスは凄い。

10日間の長い戦いは始まったばかりです。ミスなく前半戦をこなします。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年01月16日 | Permalink

2013 PWC SuperFinal Brazil Day1

14日、公式練習日。今朝は今までと違い厚い雲に覆われ、今にも雨が降り出しそうな気配。テイクオフへの移動は、大きな観光バスです。前回は屋根なしのトラックの荷台に、横並びに座って移動でしたが、大きく進歩しています。テイクオフまでの道路も舗装され、町のスカイスポーツへ強い期待が感じられます。

テイクオフについたころには、晴れ間が広がり昨日と同じく素晴らしいコンディションとなりました。テイクオフ周辺を回る40㎞のテストタスクが発表されました。我々も最終調節のかねて参加し、巡航スピード、装備重量の調節を行いました。


雲底高度は1600mとそれほど高くありませんが、ランダムに発生している積雲を乗り継げば、ほとんどセンタリングすることなく飛ぶことができます。今日のファイナルグライドは25㎞!如何にスピードを維持するかが勝敗のカギとなりそうです。


夜にはレジストレーションとパイロットブリーフィング(説明会)が行われ、いよいよ明日から競技開始となります。

暑さにも体は慣れてきました。しっかり食べて明日からに備えます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年01月15日 | Permalink

2013 PWC SuperFinal Brazil プロローグ


地球規模での気候変動か!?北半球USAでは大寒波が、そして2013年末、ブラジル南東部でも記録的な降雨による大洪水が起きました。特に、2013年PWCスーパーファイナル開催のため準備を進めていたBaixoの街も、壊滅的な被害を受けてしまい大会は中止せざる負えない状況になってしまったのです。


急遽、代替え地として名乗りを上げてくれたのが、同じ州にあるGovernadorVaradares(以下GV)。過去にハング、パラの世界戦を開催したこともある、ブラジル屈指のエリアです。実は宮田が、2000年に初めてPWCに参加した思い出深いエリアでもあります。

日本からGVまでの移動時間は約72時間!!ほぼ3日間かかる移動の中で、時間の感覚は薄れ、GVに到達したときはその安堵感から時差ぼけは解消されているほどです・・・。

14日。長旅の疲れを和らげるべく、そして35度を凌駕する暑さに体を慣らすべく、リラックスフライトからスタートとなりました。

テイクオフはGVからダートロードをトラックで1時間。赤茶色い濁流の大河を隔てた1200mの単独峰です。午前中は発達した積雲が雨を降らし、テイクオフは雲の中・・・。なんか2000年と変わっていません。午後になると不思議と雲も高くなり、絶好のコンディションとなりました。


なだらかな丘陵地が続く平野は、積雲が列を成し、どこまでも飛んでいけそうな感覚にしてくれます。ウルグーというカラスとトンビの中間のような猛禽類がサーマルを教えてくれます。

テイクオフのある単独峰を離れ、GV町の周りを大きく回り、最後はメインランディングとなっている河川敷の公園に降りました。初日のウォームアップには丁度良いフライトとなりました。


今回のアエロタクトチームは、浜名湖PGSの青木翼さん、宇都宮スカイパーク水沼さん、Ginglidersテストパイロットのハッチ、そして宮田の4名です。

明日は公式練習日とレジストレーション。もっと広範囲の調査を行います。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年01月14日 | Permalink

Carrera in airparkCoo

気持ちの良い冬晴れ!茨城県AirParkCooでGingliders「Carrera」のビデオセッションをおこないました。

強い逆転層があり難しいコンディションでしたが、Crreraの上昇性能にびっくり!



高く、遠くへ!連れて行ってくれそうな翼です。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年01月08日 | Permalink