2014PWC Super Final Turky Day6

今日も北風予報のためCameliに移動です。先々週までPrePWCが開催されていたところで、実績はあります。急遽、我々の訪問を町は快く受け入れてくれました。町内放送でワールドカップの選手が来たことがアナウンスされ、町民からは熱烈歓迎を受けました。トルコの田舎は、本当にいい人達ばかりです。

テイクオフは2000mの単独峰です。テイクオフは整備されていて、すべての方向に対応しています。風は弱くこれは飛べそうです。しかし、今日も逆転層がびっしり・・・。これは長いウェイティングとなりそうです。待っている間、山頂では地元郷土料理が振る舞われました。温かいチャイ(紅茶)とクレープとピザの中間のような食べ物を頂きましたが、これが美味しい!地元の姑ちゃんたちの華麗なるチームワークにより、120名の選手分はあっと今に売り切れとなったのです。素晴らしいもてなしに、心も体も暖まりました。

13:00を過ぎても、2000mにある逆転層はブレークする気配はありません。タスクコミッティは、逆転層下で飛ぶタスクを決定。14:15にウインドオープン。15:15にエアスタートとなりました。

宮田はもっとも風上の絶好のポジションからスタート!ところが、さすがに下層は大気が安定しており7km先のファーストポイントまでサーマルは何もありません。何もこんな渋いコンディションにおいて、先頭きってスタートする必要はなかったと反省しながら、とにかくサーマルのサインを探します。

普通のエリアであれば、イーグルが飛んでいるとか、雲ができ始めるとか様々な上昇風を示すサインがあるのですが・・・。雲はもちろん、ここには鳥すらいません。しかし、流石にワールドカップパイロット達は誰かがリフトを見つけ、ガーグルでしのぎます。

宮田は低くスタックしますが、何とか復活。テイクオフがある山まで戻り、長いトランジットに入ります。宮田はダイレクトにターンポインを狙いますが、風が強く大きくシンク。風上に大きく回り込んだパイロットは次の台地に乗りもう一上げに成功。コース取りによって大きな差が出ました。

台地手前は降りるところのない渓谷。ツリーランする選手がいる中、ギリギリの距離伸ばしに、宮田はギブアップ。渓谷の中の畑に何とかセーフティランディング。たっぷり歩きましたが、ツリーランよりはましです。2回のヒッチハイクを乗り継ぎ、無事Cameliセンターまで戻ってこれました。しかし、Cameliの人達は本当に良い人ばかり。親身にパラグライダーパイロットを助けてくれます。本当に感謝です。

今日のトップはドイツのペペ。こんなに渋くても、確実に距離を延ばすのは本当の実力。凄い。ファーストタスクはトップ370点と低いデイクオリティに終わりました。

まだ始まったばかりです。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年09月30日 | Permalink

2014PWC Super Final Turky Day5

予定通り、7:45に集合しCameliに移動となりました。2時間半のロングドライブの末到着しましたが、やっぱり北風強風。

集合場所となった殺風景なガソリンスタンドでしばしウェイティング。主催者はいろいろと情報を収集し、ブリーフィング。やはりフライトは難しく、キャンセルを発表。しかし、さらに100kmほど南下したオルデニスは飛べそうだがどうする?とのことでした。選手は迷わずオルデニス!!全員で移動となりました。


さらに2時間のドライブの後、着きましたオルデニス!!寒い冬から夏のリゾートにやってきた感じです。青い海と砂浜。そして空には多くのパラグライダーが飛んでいます!雲底は何と3000m!さすがの北風も背後の山にブロックされ、海風で守られたオルデニスまでは届かなかったようです。ここはまさにパラグライダー天国のように感じました。

ところが、ここでアクシデント発生。グライダーを積み込んでいたトラックが、パムッカレに帰ってしまったのです。スーパーコンディションを目の前にして、お預けをくらってしまった選手は発狂寸前です・・・。

宮田、青木を含む数名のパイロットは、バスの荷物入れにグライダーを入れていたためセーフ!短い時間でしたが、貴重なフライトをすることができました。

17:00に出発し、到着は22:00。やっぱり帰りは5時間はかかりました。ちょっと疲れました。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年09月29日 | Permalink

2014PWC Super Final Turky Day4

朝から寒い雨。まさかトルコで雨が降るとは思えませんでした。しかも梅雨のようにシトシト降り続く雨です。早々にキャンセルが発表されました。

気温は10度前後、日本の感覚だと冬です。

あまりに飛べないので、夕方、選手ミーティングが開かれました。明日からの予報でも北風は続きそうです。少しでも可能性の高い場所を探して移動するとのことでした。200kmほど南下したCameliに移動することに決定しました。出発は7:45です。

成立のために尽力してくれる主催者に感謝です。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年09月28日 | Permalink

2014PWC Super Final Turky Day3

ぽつぽつと雨の朝です。トルコエリアでまともに雨が降るのは初めて。こんな砂漠に雨を降らせるとは・・・。9月に入り、宮田が参加するすべてのイベントで最高のコンディションが続いていましたが、ついにラッキーパワーを使い果たしてしまったようです。

12時までウェイティング後、雨がやみ、風が収まってきたため、僅かな可能性にかけて低いテイクオフへ移動となりました。この低いテイクオフ、通常は観光タンデムフライトに使われています。2010年でも1回使われましたが、砂利の斜面を引きづられながらテイクオフしていった思い出があり、風が強いイメージしかありません。

ウェイティング中、アクロの達人ハンガリーのパル・タッカーが飛び始めます。風が強くなると、今も昔もアクロパイロットのアピールタイムが始まるのですね。対抗すべく、往年のアクロパイロット、リシャー・ギャロンも飛び出します。

始めはリッジソアリングだけでしたが、2人が何とかサーマルソアリングをはじめたのを見たコミッティは、ミニマムタスクを決定します。タスクブリーフィングの背後で2人はトップラン。良くやった!とばかりに選手も拍手喝采。


しかし、ウンドオープン時間が迫ったところで西側の雲が発達。雨のカーテンが迫ってくるのが見えます。このままやり過ごすかどうか!?主催者が協議しているところで、グライダーが吹き飛びそうになるガスト(突風)が突入!!今日もキャンセルが決まってしまいました。

残念ながらキャンセルが続きいていますが、少ない可能性のために尽力するスタッフの皆さんには本当に感謝です。とにかく好天を待つしかありません。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年09月27日 | Permalink

2014PWC Super Final Turky Day2

今日も快晴の朝ですが、強烈な放射冷却によって気温は10度を下回っています。順調に日照が続けば、日中は軽く30度を超えるため体調管理が大変です。おかげで、宮田は白鷹でこじらせてしまった風邪が中々回復しません。

10:00の集合の後、大型バスと荷物トラックでテイクオフへ移動開始。たっぷり1時間はかかりますが、乗り心地の良いバスで熟睡です。

テイクオフに着くと、やっぱり強烈な逆転層が形成されているのが見えます。これはブレークするのに時間がかかりそうです。そして、上空には低気圧接近を示す、高層雲が・・・。さて、逆転層ブレークが先か!?強風が下りてくるのが先か!?いずれにしても、早く始めないとタスク成立のチャンスは少なくなります。

風下へジグザグに流す79kmのタスクが決定。あとはコンディションの好転に合わせた時間設定を待つのみとなりました。テイクオフは岩がゴロゴロ。トゲトゲ草が生えおり、まさに自然のまま!!そこで、マットが引いてある優先ゾーンが設置されました。

初日の優先権は、今年の成績順のようです。張り出してあるリストを見ると優先権1位にMIYATAの名前があるではありませんか!!やっと2013年SF勝者を認めたようです。名だたるトップパイロットの上に自分の名前が載っているのは、相撲の土俵番付表でいう横綱といったところでしょうか。うーん、これは気合が入ります。

ダミーも飛びますが、コンディションの好転は中々やってきません。しびれを切らした主催者は、13:40にウインドオープンを決定します。ところが、発表に合わせ突風はさらに増していきます。そして、パラグライダーの神様が「やめときなされ!」と言わんばかりに、現れたヘンテコ雲を発生!上空の強風具合を伝えています。万事休す。さすがのオーガナイザーもキャンセルを決定せざるを負えませんでした。

テイクオフでの緊張したウェイティングは終了。選手は飛べないもどかしさと、安堵感でほっとしながら下山です。明日からの好天に期待します。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年09月26日 | Permalink