2013 PWC SuperFinal Brazil day4
17日 Day4 task3
南から接近する低気圧の影響で、大気は不安定。いつもより雲の多めです。局地的な雨が予報されているため、テイクオフ周辺を回る76㎞が決まりました。
前半は、大きなトライアングルを回り、最後はトライアングル中心にあるターンポイント(400m)から7kmのシリンダー外に出て、再度中心の400mシリンダーを取ったらESS(タイム計測終了)となります。つまり、7㎞であれば、選手はどの方向に出ても良いことになります。その時の雲の形成具合や、風向きで最良のコースが決まります。面白いタスク内容となりました。
今日のコンディションですが、前半はほぼ曇りの雲底1500m。昨日までのガンガンなレースとはいかず、サーマルは弱く、我慢比べとなりました。宮田はベストポジションを意識し、集団で飛ぶことを努めます。この様なコンディションで単独フライトはまず降りてしまうからです。
そして、後半の7kmシリンダーの往復ではトップグループを維持、いつものESSシリンダー勝負となったのです。大事な局面で宮田は、今日もミス。最後のサーマルで強いところに入れず、出遅れます。トップは低くESSポイントになだれ込みます。50機はいたでしょうか・・・。今日も失敗してしまった・・・グライドをしながら反省です。しかし、ここで大波乱が!!
先ほどまであった日差しは、急速に張り出してきた高層雲に遮られ、大きく曇ってきたのです。低くESSをカットした選手は、低いところで迷走。次々にランディングをするのが見えます。この後は、GVのメインランディングゴールまで帰らなくてはならないのに!!
遅れたことが幸いし、宮田は少しでもよさそうな集団上空に入り、弱いサーマルでしのぎます。+1m/s以下のサーマルを手裏剣のようにグルグル回しながら流していきます。上空は完全に高層雲に覆われ、サーマル条件が好転することは期待できません。とにかく今のサーマルにしがみつくことに集中します。
GPSのファイナルグライドカリキュレーター(ゴール余裕到達高度)がプラスに転じたのは17:17。ゴールクローズタイムは17:30。残りの距離は約8㎞です。本来ならば迷わずファイナルグライドヘ入りたいところですが、ゴールは町の中・・・。さらに濁流の川を越えなくてはなりません。しかし、もう時間はありません。意を決してファイナルグライドへGO!
ドキドキしながらのグライドでしたが、川の上は弱い上昇風帯となっており、高度は下がりません。こうなったら高度はロスは気にせず、とにかくフルスピードでゴールへなだれ込みます。ゴール時間は17:28!5時間近いフライトで、何とかゴールできました。
ファイナルグライドを躊躇した15名ほどはせっかく生き残り、ゴールまで来たのに17:30を過ぎてしまい、ゴールしたことと判定されませんでした。最後にドラマがありました。
今日のタスク結果は波乱の結果となりました。おかげで、総合も13位と上がってきています。まだ本調子ではありませんが、これを機に行けそうです。