TRITON2 日本上陸!

NOVA「Triton2」ついに日本上陸です。前作「Triton」はEN-Dグライダーとして、XCパイロットに愛されました。2代目となった「Triton2」ですが、EN-Cクラスとして認証をパス。NOVAテストチームからは今まで通り「EN-Dパイロットに楽しんでいただきたい翼」とコメントしていますが、日本のコンディションではどのようなパフォーマンスを表現するのでしょうか?秋風を感じ始めたエアパークCooにおいて98㎏のスターティングウェイトでテストを行いました。



グライダーを広げての印象はシンプル!アスペクト比6.4のロングスパンから想像できないほどグライダー自重が軽い!プラスチックバテンもリーディングエッジ部のみ、そして翼内部のダイアゴナルリブも最小限の配置となっています。とにかくシンプル!Mサイズで5.4㎏の自重もうなずけます。

軽量な分、ライズアップは軽快。テイクオフは強めの風でしたが、ライズアップ時には必要以上にシュートすることはなく、頭上安定はこのクラスとしてはオートチックに感じます。アスペクト比が6.4に抑えられたとは言え、ライズアップ時にはきれいに広げてからインフレーションを行うことをお勧めします。


パイロットは、空中に浮き始めた瞬間に、そのパフォーマンスを感じることができます。上昇風内でグライダーが加速していく感じが強く、体重移動を先行させロールの動きが始まると同時にブレーク操作。強い遠心力を生みがしながら、スムーズに旋回上昇に移っていきます。これは気持ちイー。

くもりベースの穏やかなコンディションでしたが、弱い上昇風を的確に掴む上昇性能は感じることができました。そしてグライドパフォーマンスは素晴らしい!の一言。今までのEN-Cクラスとは比較にならない性能です。滑空性能はEN-Dクラスとして考えておいたほうがよさそうですね。特にランディングで!


ビックイヤーも潰した翼端が暴れることなく、3ライナーらしく安定して行うことができます。シンプルなライザーシステムは、A、Bライザーがしっかり分かれていることから、ライズアップだけでなく、Bストールもスムーズに行うことができます。

穏やかなコンディションの中でのテストでしたが、見た目のハイアスペクトとは裏腹な、まさにEN-Cクラスといったグライダー特性のギャップに驚かされました。冬、春の強いコンディションでもテストは必要ですが、一般的な日本のコンディションでは、EN-Cクラスをお探しの方に本命となりそうです。



これからの秋のシーズン、試乗には最適です。Sサイズの試乗機も入荷予定です。ご希望の方は販売スクールにお問い合わせください。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年09月04日 | Permalink