2016 PNL日本グランプリ 「13th PG Cup in MtFuji」
JPAナショナルリーグ第1戦となる「PG Cup in 富士山」が朝霧高原で開催されました。今回は2016年PNLグランプリ対象大会でもあります。2015年に引き続きグランプリ連覇を狙います!
今年も、「西富士友の会」のご協力を得てハンググライダーテイクオフを使用させていただいています。ありがとうございます。通常のPGテイクオフエリアがある前山よりも、200mほど高い位置にあるため、離陸後すぐにサーマルに入ることができ、安全に選手を上空に連れて行ってくれます。本当に助かります。
初日は朝霧のベストコンディションとなりました。上空の北西風も弱く、サーマルトップは2300m。タスクコミッティは花鳥山脈を南北最大限に使ったタスクを設定。今年も富士山山頂から大きなシリンダーが設定。起点となる毛無山から離脱し、どの尾根にもどるのかがポイントになります。
テイクオフは間欠的なサーマルブローで、難しかったようですが、11時のスタートにはほとんどの選手が一斉にスタートを切ります。宮田はBoomerang10 の性能のおかげで、終始リード。後半は、ライバル正ちゃんとの一騎打ちとなりました。
2回目の毛無山もトップで折り返したところで、DKテイクオフに戻る判断で痛恨のミス。正ちゃんはそのまま養毛東尾根に入り込み見事抜け出します。フルスピードで追いかけますが、1分のも差をつけられ完敗・・・。さすが勝負師の正一郎は健在でした。
詳しい結果はこちらから
2日目は曇りベースですが、気温減率が良く曇っていてもタスクができそうです。早い時間はテイクオフは小雪がちらつく寒ーい状況でしたが、ミニマムタスクを設定して、南から接近する晴れ間を待ちます。
テイクオフに南風が入り始め、コンディションは劇的に好転!慌ただしくウインドオープンとなりました。スタートラインはテイクオフ目前。11:20のデパーチャーオープンまで、西富士山頂の雲の上で待機。東と西風のコンバージェンスラインは稜線上で「西富士グローリー」。絶景の中、SSA亀ちゃんと雲の上で待機します。
午後から弱まる日照予報に、とにかく時間との勝負!11:20からのデパーチャーオープンできっちりスタート!前半は、地元藤川選手と一騎打ちな展開となります。そして後半からは、突如、沖から現れた扇澤さんを交え三つ巴のバトルとなります。
勝負は、天子からのファイナル勝負までもつれました。常に高いポジションを維持していた宮田は、最終パイロン長者トップ手前からスパート!やや低く扇澤さんが・・・。YMCAまでのフルスピードガチンコ勝負となりました。
こうなれば互角のスピード!とにかくファーストゴールを死守すべく歯を食いしばります。よーしもらったー!と思ったところで宮田の飛行コース上には強烈なサーマルがヒット!思わずアクセルバーを緩め、態勢を整えたところで扇澤さんに低くパスされてしまいました。それでもESSラインまでは勝負は続きます。さあどうだ!
もう少しでゴールから1000mESSラインが迫る前で、扇澤さんのグライダーが大きくピッチアップするのが見えます。どうやら先にESSをカットしアクセルバーを戻したようです。残念4秒差で抜かれてしまいました。遅れて藤川さんもゴールカット。Ogiとの熱いファイナルグライドは燃え尽きました。
心配されていた日照は14時まで続き、コンディションは予想に反し好転!アッというまに終わってしまったタスクですが、PNL,N2L多くの選手がタスクをコンプリート!ハードだったタスクを称え合い、ゴールは選手の笑顔で溢れていました。
タスク2の詳しい結果はこちらから
2日間のレース展開はLivetrack24のイベントページからリプレイできます。
2日間、安定した成績で宮田は総合優勝!昨年から続き、PNL3連勝。また、2016年もPNLグランプリを手にすることができました。ご声援いただいた皆様、ありがとうございました。
パラグライダーの進化はまだ留まることはなく、まだ発展を続けて行くことでしょう。素晴らしいグライダーを開発、提供していただいたGinTeam開発スタッフに、本当に感謝です。
スタッフの皆様、お疲れ様でした。また来年もよろしくお願いします。ありがとうございました。