電動モータユニット E-PAC

待望の電気モータユニット「E-pac」のテストと研修のために中国上海にあるYUNEEC社を訪問してきました。急速な中国経済発展の象徴都市といえる上海にまず衝撃!高級車が走り回り、高層ビルが乱立する姿はまるでニューヨークのようです。さらに世界の工場と言わしめる工業地帯は広大!恐るべし中国といった印象でした。
さて、YUNEEC社もその工業地帯一角に巨大な工場を持っています。ラジコンメーカーとして世界トップシェアを誇る傍ら、電動飛行機、ヘリコプター、もちろんE-pacの開発も進めています。ラジコン開発で蓄積した航空技術、電動モータ、バッテリーの高い技術力が実際の飛行機にフィードバックされているのです。
訪問した期間、上海は低気圧の影響で悪天候であったため、香港の北100kmにある深川(shenzhen)へ移動してテストは始まりました。


Paramania社のREVOLUTIONを使いテストフライト開始です。テイクオフの手順は通常のパラモータと同じですが、離陸のフルスロットでの瞬間的な推力パワーに感動です。十分な上昇性能でガソリンエンジンとなんら変わりません。電動モーターの特徴はこのスロットル操作に機敏に反応するレスポンスの良さにあると言えます。また空中ではオートクルーズ機能があり、専用のスピードコントローラ回路が適度な回転数を自動で制御し、手放しで巡航飛行を可能にします。まさに空撮などには最適な機能といえます!そしてやっぱり音は静か!巡航飛行においての騒音はほとんど気にならないでしょう。


総合的に言うとすれば、最新式のハイブリット車に乗っている感じでしょうか。環境にもやさしく、モーターの知識がなくとも苦労せずに飛ぶことができます。

このE-pacがいよいよ日本上陸となります。最初は5月30,31日の岩手県安比高原で行う「北東北Aerotact試乗会」にて国内初公開となります。順次各地に行く予定ですのでご期待ください。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2009年05月17日 | Permalink