2016 Manilla XC Camp
今年もオーストラリアのManillaにXCツアーに訪れました。この冬、日本は記録的な寒波となりましたが、12月からオーストラリアはパラグライダーのXC新記録が樹立するほどホットな状態!昨年は250㎞がチーム記録でしたが、今年はどうなることやら!?珍道中はスタートです。
初日、Manillaに近いTamworthに着いた時から、地表風は10m/sを越える強風が吹いています。夕方風が収まることを見越してエリアに見学に行きました。この季節、Manillaの日没は20:30ごろ。日没になるころから風は収まり、夕方はアーベントの癒しフライトが可能となります。我々チームは、無理せずエリア見学と、カンガルーとの撮影でウォームアップとなりました。
2日目、3日目と気圧の谷が居座っているようで日中の西風は収まりません。早朝、風が強まる前のリッジソアリングで様子を見ますが、やはり風は強まり早めのランディング。無理は禁物。こんな時はオージーBBQで贅沢な時間を過ごしました。
4日目は風が弱くいよいよXCスタートの予報。気合を入れてエリアに行くと何故だか曇り・・・。どうやら晴れ間は午後からとなりそうです。我々は特攻隊長の月子さんからテイクオフ。弱いコンディションを凌ぎ、やっと晴れ間が広がってきました。すかさず月子さんは、地元パイロットと北上しますが、10㎞先から北風に阻まれあえなく撃沈・・。その他のパイロットもテイクオフ周辺で何とか頑張りますが、北から雨のシャワーが近づいてきます。無理せずManillaへグライディングしセーフティランディング。そして、夜にはバケツをひっくり返したような雷雨が通過。
5日目、6日目は高気圧圏内となり快晴!少々湿度はありますが何とかXCに行けそうです。やはり日中強めの南東風予報に、朝から飛び続け、雲底が高くなったらそのままスタートする作戦に。2時間ほどテイクオフ前をリッジソアリングで凌ぎ、西の平野を目指してXCを試みます。テイクオフ上空で1500mからスタートしますが、風向きは回収道路から離れる方向となる南東風。何とか道路まで出ることを最優先にすると、一気に高度をロスしてしまいます。しかし荒野には降りるわけにはいきません。最も距離を伸ばして植野さんが25㎞。やはり、バックしながら降りるほど強風。無理はできませんでした。
安全にXCフライトできる許容範囲を超える風に、残念でした思い切って飛ぶことはできませんでした。強い風でのサーマルハント方法や注意点などは身に染みて、良い経験となりました。それでもやっぱり悔しーい!また来年にリベンジしに来ましょう。
参加者の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。