2013 PWC SuperFinal Brazil day6

19日 Day6
予報通り朝から雨。心置きなく休息日となりそうです。

本来大会前に交換したかったラインを交換することに。隣のホテル1階が駐車場になっており作業場としては最適です。蚊と闘いながら2時間で終了。

本当はチェックフライトまで行いたかったのですが、午後にはまた雨が降り出してしまいました。チェックは明日のテイクオフで行うことにしました。

今日の休息日は、本当に幸運でした。ゆっくり休めたことで体力も回復し、グライダーもリフレッシュ!明日からの後半戦に備えることができました。

さて、ブラジルでの食事レポートですが、ここGVであまり選択肢はありません。バイキング方式のオープンレストランが多く、値段はその時の量り売りとなります。店によって値段の差はありますが、内容はほとんど同じです。

驚くのは物価が高いことです。量り売りレストランでの支払い額は20レアル前後(約1000円)と日本よりも高いのです。2000年訪問の際に比べ2倍以上になっています。

スーパーマーケットでの食品も高価で、一般市民の生活はさらに大変なことが予想されます。日本は消費税が3%上がることで大騒ぎしていますが、ブラジル国民を見るとそんなに大きな問題には見えなくなるのが不思議です。

最後に面白いお店の看板を見つけました。「逆さマクドナルド!?」

明日からは、攻めのフライトを心がけます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年01月20日 | Permalink

2013 PWC SuperFinal Brazil day5

18日 Day5 Task4
低気圧はさらに北上してきた模様です。朝から厚い雲に覆われ、午後には雨予報。10:30までウェイティングが続きましたが、晴れ間が広がってきたためテイクオフへ移動となりました。


低気圧は南から接近するため、少しでも日差しの続くエリアの北側を飛ぶ67kmのタスクが決定しました。スタート前の雲底高度は1400m。120機が雲底でステイするのは本当に危険です。まるで、養殖マグロが生簀の中で回遊しているようです。(マグロは泳ぎ続けないと死んでしまうそうですが、パラグライダーも同じですね。)


さて、今日も弱いサーマル活動の中レース進みます。常に良いポジションを意識しながら最後のターンポインを折り返したころには、やはり高層雲が張り出してきてサーマル活動は急激に終息・・・。

最後は距離伸ばしとなり、40㎞前後にほとんどの選手がランディング。ゴール者はいませんでした。ブラジルの電線は被服がなく、とても見づらいので注意が必要です。今日も危ないパイロットがいたようです。

近くの村までは、モトクロスバイクを乗せたの小さなトラックをヒッチハイクに成功!最初は2人だったのに、次から次へと増えて8人は乗ったでしょうか!?

パラグライダーで飛ぶより危険な状況で、村のバーに到着。村民からは熱烈歓迎を受けました。ブラジルは元気な子供がいっぱいいます。日本のような少子化問題は心配なさそうです。ブラジルの将来は明るい!そんな風に感じます。

帰りの車ではやはり雨が降り出しました。窓のない回収バスでしたが、不思議と雨が中に入ってこない構造になっています。少々濡れてもブラジルの人は気にしないのですね。さすがラテン民族!

今日の得点はディスカードとなりましたが、総合12位とまずまずの位置につけています。
http://pwca.org/results/results/e_1_1.htm?ts=130813082910
明日は雨予報のため、レストデイ(休息日)が発表されています。こちらに来て6日間毎日飛べていたためにゆっくり休み、後半戦に備えます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年01月19日 | Permalink

2013 PWC SuperFinal Brazil day4

17日 Day4 task3
南から接近する低気圧の影響で、大気は不安定。いつもより雲の多めです。局地的な雨が予報されているため、テイクオフ周辺を回る76㎞が決まりました。

前半は、大きなトライアングルを回り、最後はトライアングル中心にあるターンポイント(400m)から7kmのシリンダー外に出て、再度中心の400mシリンダーを取ったらESS(タイム計測終了)となります。つまり、7㎞であれば、選手はどの方向に出ても良いことになります。その時の雲の形成具合や、風向きで最良のコースが決まります。面白いタスク内容となりました。


今日のコンディションですが、前半はほぼ曇りの雲底1500m。昨日までのガンガンなレースとはいかず、サーマルは弱く、我慢比べとなりました。宮田はベストポジションを意識し、集団で飛ぶことを努めます。この様なコンディションで単独フライトはまず降りてしまうからです。

そして、後半の7kmシリンダーの往復ではトップグループを維持、いつものESSシリンダー勝負となったのです。大事な局面で宮田は、今日もミス。最後のサーマルで強いところに入れず、出遅れます。トップは低くESSポイントになだれ込みます。50機はいたでしょうか・・・。今日も失敗してしまった・・・グライドをしながら反省です。しかし、ここで大波乱が!!

先ほどまであった日差しは、急速に張り出してきた高層雲に遮られ、大きく曇ってきたのです。低くESSをカットした選手は、低いところで迷走。次々にランディングをするのが見えます。この後は、GVのメインランディングゴールまで帰らなくてはならないのに!!

遅れたことが幸いし、宮田は少しでもよさそうな集団上空に入り、弱いサーマルでしのぎます。+1m/s以下のサーマルを手裏剣のようにグルグル回しながら流していきます。上空は完全に高層雲に覆われ、サーマル条件が好転することは期待できません。とにかく今のサーマルにしがみつくことに集中します。

GPSのファイナルグライドカリキュレーター(ゴール余裕到達高度)がプラスに転じたのは17:17。ゴールクローズタイムは17:30。残りの距離は約8㎞です。本来ならば迷わずファイナルグライドヘ入りたいところですが、ゴールは町の中・・・。さらに濁流の川を越えなくてはなりません。しかし、もう時間はありません。意を決してファイナルグライドへGO!

ドキドキしながらのグライドでしたが、川の上は弱い上昇風帯となっており、高度は下がりません。こうなったら高度はロスは気にせず、とにかくフルスピードでゴールへなだれ込みます。ゴール時間は17:28!5時間近いフライトで、何とかゴールできました。

ファイナルグライドを躊躇した15名ほどはせっかく生き残り、ゴールまで来たのに17:30を過ぎてしまい、ゴールしたことと判定されませんでした。最後にドラマがありました。

今日のタスク結果は波乱の結果となりました。おかげで、総合も13位と上がってきています。まだ本調子ではありませんが、これを機に行けそうです。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年01月18日 | Permalink

2013 PWC SuperFinal Brazil day3

16日 task2
テレビニュースの天気予報を見るとここGV周辺はいつも「晴れのち雷雨」。なんといい加減な予報なのでしょうか。そして、やっぱり今日も素晴らしいコンディションになりました。

タスクは81㎞のトライアングルタスク。今日も良いポジションをキープしながらレースは進みます。雲底高度はしり上がりに高くなり2000m!平野部の高度は100~200mなのでかなりの距離をグライドすることができます。トランジットスピードは常にフルスピード!少しでもひるむと集団から置いて行かれます。

今日も勝負はファイナルグライドまでもつれました。最終パイロン手前約25㎞からスパート!ESS(ゴールシリンダー)に低くなだれ込みます。宮田はスパートに入るタイミングを誤り、トップから5分遅れでゴールカット。判断ミスでした。

ゴール前に降りてしまった数人を除き、ほぼ全員がゴール。しかも5分以内に70名ゴールという結果。81㎞のタスクを2時間10分で飛ぶ平均飛行時速は、もはや40㎞/hに近づいてきています。

ここGVのサーマルコンディションが素晴らしいこともありますが、グライダー、パイロットの技術進歩も驚くべくものがあります。

まだ2日目終了です。気持ちを入れ替えて攻めます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年01月17日 | Permalink

2013 PWC SuperFinal Brazil day2

15日。昨日と同じく厚い雲に覆われた朝ですが、予定通りにテイクオフへ移動。いよいよ本番スタートです。そして、テイクオフに着くころには、やはり絶好のコンディションになってきました。如何やら朝は湿った空気が溜まって、曇るようです。

チームメイトのハッチのグライダーは依然届かず、装備すべてを借り物で準備してきました。しかし、タスクも決まり、最後のブリーフィングで、奇跡の大逆転!テイクオフに荷物が届いたのです。慌ててすべてをセットアップ。ぎりぎり間に合ったのです。ドラマがありました。

さて、タスクは35㎞南下し、戻ってくるシンプルなタスク。ゴールはGVメインランディングです。宮田は最初にテイクオフでき、涼しい雲底で待ちます。しっかり雲底まで上げスタートしたものの、大集団は雲の西側でさらに上げていたようで、いきなり遅れてしまいます。


何とか追いつき、集団は抜きつ、抜かれつレースは進行します。勝負はやはりフィナルグライドまでもつれました。宮田は低いトップ集団後方でベストポジションを維持!ESS(タイム計測終了)ラインはテイクオフから5kmのシリンダーです。


低くなることを恐れず、突っ込んだパイロットは、ESSラインをギリギリカットし、弱いサーマルをヒット!初日から大きなリスクを取れなかった宮田は、途中で迷走し、4分遅れでゴール。899点とまずまずのスタートとなりました。


トップゴールから5分間で50人がゴールする大接戦を制したのはフランスの若手Hamard。毎年、すごい選手が生まれるフランスは凄い。

10日間の長い戦いは始まったばかりです。ミスなく前半戦をこなします。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2014年01月16日 | Permalink