風の丘
パラワールドのマウンテングライダー取材のため、風の丘パラグライダースクールにやってきました。今回は宮城蔵王の南端に位置する不忘山1700mからマウンテングライダーで飛んでみよう!という企画です。今回のチャレンジのために風の丘では入念な調査を行い、登山道の下見から、テイクオフ・ランディングポイントの確定、モーターパラチームによる空中サポート隊の組織など完璧なシュミレーションの元、挑みました。まさにプロジェクトX!!
白石スキー場にAM3:00集合。真っ暗なスキー場駐車場に怪しげな集団が集まりました。まずは小貝さんが持ち出した体脂肪率測定器により、使用前の体をチェック!!企画後の体の変化を見てみよう!とのこと。面白そう。
宮田の装備は、NOVAショックウェーブにイエティハーネス、Gin軽量レスキューと装備総重量は5kg!!山谷校長はNOVAのIBEXにイエティハーネス、ローラ3でこれまた約5kg!Ginのイエティセットとローラ3で約6kg、地元パイロットにチャレンジしていただきました。普段の装備で上がる方も含めて、総勢7人のチャレンジ開始です!
暗闇の登山道を黙々と上がっていきます。たよりは頭上の懐中電灯だけです。1000mを越えた中腹から風の様子が増してきました。風の音で山が鳴っています。これは無理かな?隊員たちの頭には不安がよぎります。「ここまで来たから山頂を目指そう!」山谷隊長の言葉のもと一路山頂を目指します。このとき隊員たちの頭の中では、中島みゆきのプロジェクトXのテーマが流れていたに違いありません。
しかし、山頂を目前にして不思議なことに、風はドンドン弱くなっていきます。そして、ついに不忘山山頂に成功した時には、適度な斜面上昇風が上がっているではないですか!!奇跡は起こりました!!!
急いで予定していたテイクオフポイントにグライダーを広げ、風をチェック。地上班からの風に問題ないことを確認して、まずは宮田ショックウェーブからテイクオフ!!空中はやや強めの南西風でしたが、まず問題はありません。空域の安全を確認して、続いて隊員たちがテイクオフしていきます。そして高度差約1000mをグライドし、予定していた牧場に安全にランディング。無事7人全員がフライト成功できたのです。
今回のような山岳フライトも、十分な調査とサポート体制が整っていれば、パラグライダーの原点に帰り着く体験ができるのだと知ることができました。気分はまさにX-アルプス!!スタッフの皆さんご協力ありがとうございました。
次は岩手山チャレンジか!?また呼んでください。