2012 USA TOUR Day3

今日は風が強い予報が出ていたため、Chelanで9:00の朝飛びからスタートです。通常Chelanでは、午前中早い時間は湖に沿って冷たい吹きおろしが吹きます。その風を利用してリッジソアリングをしたいところです。

残念ながら風は弱くさわやかなぶっ飛びでしたが、美しいChelan湖を見下ろしながらの一本は気持ちいーい!

2本目は南からのブローでいよいよ本番です。前半の皆さんは楽しくソアリングできましたが、後半組になるにつれて、予報通り、西寄りの強風に!あわてずフライトは終了。

Ranchに帰ってからはもう一度、乾燥したChelanのフライトの注意点がミーティングされました。そして明日予定しているボートトーイングのレクチャーも行いました。

新しい試みにわくわくします。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2012年08月28日 | Permalink

2012 USA TOUR Day2

快晴の朝です。昨晩はみんなぐっすり眠れたようでスッキリ!今日はXCフライトで有名なChelanへGo! Ranchからは約45分のドライブです。

Chelanhaは2010年にワールドカップも開催された世界有数のフラットランドフライトが楽しめるエリアです。


テイクオフのあるChelanButtは1200m。そしてXCフライトに出る平野部の標高も1100m!?その間12kmのトランジットでコロンビア川を横断しなくてはなりません。ランディングは川岸のサッカーグランド。上がらなかった場合、安全に下ろすことができます。

今日は快晴にもかかわらず、1500mに強烈な逆転層が形成され、下層の風は強く難しいコンディションでしたが、何人かはソアリングできました。XCフライトとはいきませんでしたが、Chelanの下見にはなりました。

午後はRanchに戻り、Chelanフライトの攻略法と注意点をガイドDougに解説してもらうセミナーを開催。明日からのXCフライトに準備万端です。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2012年08月27日 | Permalink

2012USA Tour Day1

USA北西部ワシントン州をめぐるツアースタートです。まずはシアトル、タコマ空港から30分のTigerMountainにGo!

前日にたっぷり飛んだ2人とも無事合流。南風が強く荒れてそうだったので、内陸エリアのRanchへ移動となりました。

今回のツアーベースとなるRanchですが、その名の通り広大な農場をパラグライダースクール専用エリアに開発した場所です。よくこんな場所を探したものだと感心してしまうような素晴らしい環境です。様々な風向きに対応したテイクオフ。スクール生の技量にあわせた練習斜面、広大なランディングと完璧です。



そして教室件、宿泊所が一緒になった綺麗なクラブハウスがあり、USA全土からスクール生が集まります。今回ガイドを引き受けてくれた校長のDougはUSAインストラクターアワードを受賞したことのある優秀なナイスガイです。

夕方の穏やかなコンディションでのショートフライトでしたが、ちょうど良いウォームアップとなりました。

明日からChelanでXCフライトに挑戦します。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2012年08月26日 | Permalink

PWC USA Task7

とうとう最終日。風も弱く、今日こそ大丈夫そうです。テイクオフに着くと、下層には茶色い空気がたまって見え逆転層がびっしり・・・。なんだか嫌な予感がします。

最終日ということもあり、大きく南に迂回する120kmが決まりました。距離的には簡単そうですが、やはり今日も巨大な山越えが設定されています。しかし、思い切って攻めるのみです。

前半はやっぱり、渋いコンディション。空港高度制限が気になりますが、しっかりあげて一番山の深いところをトップグループは進みます。宮田は先頭のベストポジションを維持。大澤も追走します。

後半の平野部に入り、西風が増してきます。そして逆転層はがっちり壊れそうにありません。風は強いが上がらないという厳しいコンディションに、トップ集団は完全にスタック。最終パイロンの小山に張り付き、リッジソアリングで何とかしのごうと必死。

1時間ほどスタックした後、しびれを切らしたパイロットから、ローターとなる山の裏側にぽろぽろとこぼれていきます。何人かが山の上に降りてしまう中、さすがトップパイロット!リーサイドの強烈なサーマルで抜けていくことに成功!平野部へこぼれていきます。

西風は更に強さを増し、風上へ向けるとバックし始めました。これはまずい!ととにかく安全な平野部へ流していきます。対地速度は80km/hを軽く超え、これはいよいよ危険な状況。対地高度は50mを切っています。

最後のギャンブルは回収道路際の小山のリーサイドへ飛び込みました。淀んだ風は荒れていますが、弱い上昇成分を持った空気の塊を作り出します。+0m/sリフトで手裏剣のようにまわしながら流していきます。どこかで立ち上がることを信じて・・・。

5㎞ほど流したところでサーマルはまとまり始め、+2m/sに、そのうち+5m/s。とうとう+8m/s!?なんだか変ですがゴール方向を見ると他のパイロットが上がりながらグライディングを続けているではないですか。どうやら。本流の西風に、平野部の南風がもぐりこんだ強烈なコンバージェンスラインを形成していたのです。

残り20㎞のファイナルグライドは、対地速度80km/hで上がりっぱなしで進みます。しかし、タスククローズは16:00。ゴールしてみると16:04。4分間に合いませんでしたが、力出し切った感はあり納得のフライトでした。
脱力感と共に崩れるようにハーネスを脱ぐと、周りのパイロットからタスクストップになっていることを聞かされさらに脱力・・・。

どうやら15:45ころにタスクストップが発表されていたようです。成績は更に10分前に遡り計算されてしまいます。もちろんゴールでないし、最後の素晴らしいファイナルグライドはノーカウント・・・。80km/hでぶっとばしていたのはなんだったの!?

いつもタスクストップについては論議がされますが、10分前に戻ることには反対です。がっかりでした。そんな中、あの強風スタックをそのままスルーし、勝負に出た成山さんがタスクトップでダントツのゴールを決めていたのです。もちろんタスクストップ前です。
大きなリスクはありましたが、見事です。日本人トップはすごい!おめでとうございました。

Sunvalleyは素晴らしコンディションになると必ずどこかでレベル3がコールされます。5000mを超えるサーマルトップのコンディション中、フリーフライトには最高ですが、競技会を開催するのはリスクが大きいエリアに感じました。実際、今日は2人のパイロットが行方不明となり、表彰式が始まったのは夜中の0時。行方不明パイロット抜きで行われました。

2本の成立に終わってしまい、大澤11位、宮田14位、正木28位と不完全燃焼な結果となってしまいました。

大会はいまいちでしたが、Sunvallyの強烈なコンディションの中、JPAチームはベストを尽くせたと思います。ご声援ありがとうございました。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2012年08月26日 | Permalink

PWC USA Task6

PWC USAも残すところ2日、強すぎるコンディションによりなかなか成立しません。今日も西風が強い予報が出ており、まずはウェイティングとなりました。

残り2日ということもあり、オーガナイザーも今日はじっくり待つ様子です。12:00までウェイティングは続きましたが、何と50km東のKingMountainに移動することになりました。

2時間のドライブ後エリアに到着。やはりテイクオフは強い風が吹いているようで、ふもとで16:00までウェイティング。夕方には風が弱まることを前提に、ついにテイクオフへ移動となりました。

テイクオフへは4WD車でダートロードをのろのろと上がっていきます。到着するとやっぱり強いではありませんか!しかし、さらに待ちます。ミニマムタスクはすでに発表されており、スタート時間は何と18:00!!

17:00を過ぎやっと風は弱まってきました。待ってましたとウインドオープン後すぐにテイクオフ。テイクオフ周辺は荒れたサーマルでしたが、宮田、大澤は一気に4000mまで上昇!ベストポジションでスタートを待ちます。

しかし、半分のパイロットがテイクオフした時点でまたもや西風強風が入ってきたようです。テイクオフはクローズ!レベル3がコールされ、残念タスクキャンセルが発表されてしまいました。



4000m上空は風も弱く、素晴らしい景色で最高なのに・・・。本当に残念です。夕暮れの中、のんびりフライダウン。ギリギリの可能性まで試してくれたオーガナイザーに感謝でした。

明日はとうとう最終日です。悔いなく攻めます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2012年08月25日 | Permalink