2015立山ライチョウバレーカップ
2015年JPAナショナルリーグ第4戦となる「2015立山ライチョウバレーカップ」に参戦しました。
実は、宮田アエロタクトに所属した2003年初仕事が、ここ立山エリアでした。それにもかかわらずお伺いしたのが2回目!という、立山の皆様には大変失礼をいたしております。Ogiのテリトリーということでご容赦ください。
というわけで、ほぼ初見に近いエリアでの競技会に参加することで、どの様なフライトができるのか!?自分でも興味がありました。天気予報は、2日間ともに晴れ。2本成立が固い状況で、初日はじっくり飛ぶ作戦となりました。
立山エリアは日本有数の山岳エリア。パラグライダー競技会の歴史も古く、数多くの名勝負を雑誌でも読みました。テイクオフのある主稜線は、両サイドからバレーウインドが吹き上がり、基本的にルーフサーマルが活発に発生。対岸の南斜面は、一見良さそうですが、この季節は太陽の日照が高く、不確定なサーマルとなるとのこと。
初日のタスクは、前半テイクオフ主稜線を往復、後半リスクのある対岸がショートカットの選択肢となる内容です。スタート前は2500mのクラウドベースで北アルプスが一望です。ヨーロッパ並みの絶景に感動しながら、一斉にスタート!地元立山を知り尽くす扇澤さん、藤野さん、中島さんのBoomerang10軍団が先行します。宮田もすぐ後ろを追走!
(正木さん撮影)
前半はほとんど差が付かず集団で推移します。そして動きがあったのは、やはり対岸の往復レグでした。勝負師の立山3人衆は迷わず最短コースへ!宮田は少し牽制し谷の中コースを選択。やはり南斜面は不安定で突っ込んだ3名は高度が下がっていきます。幸運にも宮田コースは、リフト帯が続き、ほとんど高度が下がらず1回目の難所をクリアーし大きく抜き出ることに成功。大きなアドバンテージで2回目は安全な極楽坂に戻り余裕のファイナルグライドヘ。トップゴールで1000点をゲット!慎重に行ったことが功を奏しました。
2日目も絶好のコンディション。タスクは午後張り出す高層雲を考慮し、やや小さめの距離となりましたが、内容は初日とほぼ同じ。やはり対岸レグがポイントとなりそうです。前半は昨日以上に扇澤さんがカッ飛ばし、その他の選手が追従することに。そしてそのまま運命の分かれ道が・・・。
扇澤さん、藤野さんは対岸に迷わず突っ込みます。宮田は昨日と同じく谷の中コースを選択。昨日以上に北風コンディションの中、南斜面は完全にリーサイドとなり、サーマルも間欠的。必殺「Ogiの誘い落とし」にはまりアタック組は高度が下がっていきます。宮田は横目で見守りながら極楽坂へまっしぐらと逃げ帰ります。順調に高度を上げ、今日も扇澤さんに感謝しながら余裕のファイナルに入ろうとしたとき、最終パイロンに向かう高杉さんを発見!
何と「Ogiの誘い落とし」をギリギリかわし、見事生き残ったのです。しかし、時すでに遅し、もう追いつくことはできません。フルスピードでファイナルグライドへ入りますが、5分もの差をつけられ、完敗でした。2位でフィニッシュでしたが、総合成績は逆転で2位に甘んじました。勝負に出る判断で負けてました。
2015年は絶好調のBoomerang10 でナショナルリーグ総合優勝を狙いますが、高杉選手は最大のライバルになりそうです。ランキング争いも僅差です。後半戦こそ漢の飛びができるように攻めてみます。