フランス・スイスツアー 6日目

今日も大気は不安定。モリジンは霧雨の朝です。遠く西の空は少し明るいような気もしますが、やはり低気圧は西ヨーロッパを大きく覆い停滞しているようです。山の低い、クルーズやパーシーは午後には何とか飛べるかもしれない。希望的観測ですが、いつもの時間に出発です。パーシーに着くと未だ雲底は低く、テイクオフは見えていません。そこで、昨日行きそびれた、シャモニーにあるエギュードミディの展望台に上がることにしました。展望台といっても高度は何と3842m!!富士山よりも高いところにあります。その頂上まで登るのです!(ロープウェイですが)リフトの代金は38ユーロと安くはありませんが、それ以上の大迫力なフランスアルプスの山々を見渡すことができます。フライトスーツを着込んで早速GO!


シャモニーの高度が1000m、雲底高度は約1300mでしたので、最初の300m上がった地点で早速、雲中飛行です。途中駅で乗り換え更にGO!3000mを越えたところで、雲の上に出ることができます。突然視界が広がり、3000mを越すアルプスが雲の上に広がっています!絶景にみんなロープウェイ内で大はしゃぎです。写真を撮りまくります。本当に日本人は写真が大好きなんですね。


いよいよ頂上駅に到着です。展望台はまるで「サンダーバード1号」のような形をしていて、切り立った岩盤の頂上に立っています。岩盤の中はくり貫かれ、レストランやエレベータが作られていて、子供のころ夢見たまさに「秘密基地」です。男心くすぐられますね。

エギュードミディからは、すぐ隣4800mのモンブランまでの登山道があり、氷河の上を登山家たちが登っていくのが見えます。ものすごい傾斜の雪面をアイゼンをつけてざくざくと登っていくのが見えます。この人達滑ったらどうするのだろう!?他人事の要らぬ心配をしてしまいましたが、すごい迫力でした。感動しました。
最初は調子に乗って、階段を走ったりしていましたが、気が付くとやはり酸欠状態・・・。頭が痛くて、あくびが止まりません。3800m!ソアリングで上げるのは簡単ですが、走るとやっぱりダメでした。みんなでダウンです。素晴らしい景色に気が付くと3時間半も頂上にいたことになります。最後は早く空気のあるところにおろしてくれーーー!って感じでしたね大野さん。


下界に降りると、雲の下はやはり雨・・・。シャモニーの町で遅いランチを取ってモリジンへ帰りました。飛べなかったけど気分は3800mで面白かったですね。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2008年06月05日 | Permalink