2008PCLファイナル宇都宮


2008年JPAチャレンジリーグ最終戦スカイパーク宇都宮で開催されました。初日土曜日は強い冬型気圧配置となりましたが、ここ宇都宮では絶好のコンディションとなることがあります。タスクも決まり競技スタートとなりましたが、途中西風が強まり、残念ながらタスクストップとなりました。冬型気圧配置に強い宇都宮エリアでしたが、上空の寒気が強すぎると難しいようです。
夜には年間特別賞の表彰が行われパーティーは盛り上がりました。総移動距離王は5000kmを超えた中村選手でした。すごい!(二酸化炭素を排出したのも1番!?)リーグ戦を追いかける選手の皆様本当にお疲れ様です。日曜日の好天予報に飲みすぎないようにしました。

2日目日曜日は高気圧に覆われ絶好のコンディションとなりました。サーマルトップは1200mと低いもののサーマルは豊富。チャレンジクラスのタスクはエリア内をまわる16km、オープンクラスはプラスして北へ15kmの羽黒ゴールです。宮田は「トリトンS」にのって空中から安全管理です。前半渋いコンディションでしたが、13時を過ぎるころには好転し、15時を過ぎてもエリア内は穏やかなサーマルで飛ぶことができました。


オープンは唯一ゴール手前まで飛んだ富山の藤野選手。チャレンジは東選手でした。おめでとうございました。年間ランキングでも藤野選手は大逆転の総合優勝です。


来年もチャレンジ盛り上がって行きましょう!
谷田校長をはじめ大会スタッフの皆様本当にお疲れ様でした。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2008年12月07日 | Permalink

NOVA NEW2-3 Triton

先行して発表されたコンペ機「Triton-X」に引き続き、LTF2-3の認証を取得した「Triton」が日本上陸です。「Triton-X」で受けた戦闘的な印象が、シリアルグライダーとしてどのように仕上がってきているか!?わくわくしながら早速テストフライトを行いました。
テストエリアは秋晴れの筑波エリア「エアパークCoo」。秋特有の強い逆転層がくっきり見え、いかにもコンディションはなんだか渋そうです。Sサイズ(80~105kg)をまずは、ど真ん中の93kgでフライトしました。

テイクオフに広げてみると、極細のライン、小さなインテーク、やはりそのハイアスペクトに戦闘的な印象を受けます。インフレーション・ライズアップはとても軽くまるでクラス2の「Factor」みたい。翼も暴れることなく頭上安定の際のオーバーシューティングはありません。ほんとにクラス2-3なの?ほんと簡単です。
テイクオフ直後からまずそのスピード感にびっくり、テイクオフ前の荒れた空域も不安感なく滑りぬけます。そのままリーサイドの荒れたサーマルへロールイン!大きくウェイトシフトを先行させ、ブレークを引き込んでいくとハイアスペクトの翼は荒れた上昇風に見事に切れ込んでいきます。まさに爽快 !

内側のブレークコードのアクティブ操作は必要ですが、ハイスピードをキープし、自在に旋回バンクをコントロールできます。荒れてて弱い、質の良いサーマルとはいえませんが、的確なコントロール性と敏感なグライダーフィードバックにより、何とかコアをゲット!
上げきったところで、向かい風でパフォーマンスをチェック。荒れたコンバージェンスでしたが、スピードバーを踏み込むことで翼はカチッと一体感を増します。まるで固定翼!?前モデル「Tycoon」で感じたペネトレーション、パフォーマンスは確実に凌駕しており、競技会においても戦闘能力は十分。安心して高速トランジットが可能になります。
ウェイトレンジ中間で乗っても十分なスピードとパフォーマンス!日本のコンディションでは、強いコンディションでもSサイズ95kgまでが調子良いかな。もちろん風の強い日などは105kgの上限フライトでもパフォーマンスを引き出すことはできるでしょう。


12月6,7日の宇都宮PCLファイナルには宮田がデモフライトします。お楽しみに。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2008年12月03日 | Permalink

2008PNL最終戦 四国三郎ジャパンカップ

2008年JPAナショナルリーグ最終戦が徳島県三頭山エリアで開催されました。宮田はBoomerang6プロトタイプで参戦です。
三頭山エリアは徳島県を東西に流れる吉野川に沿った大きな谷にあるエリアです。幅広い南斜面に尾根が組み合わされた複雑な地形に、バレーウインドの押し上げ風が入り込み、サーマルコンディションは強く、荒れたものになります。11月後半という年間最も渋いこの時期にこのコンディションは実際に飛ばないと、想像をすることは難しいでしょう。
3日間の大会日程でしたが、2日間が成立しました。宮田は総合2位。優勝は増子友美選手!女子選手の総合優勝はJPAナショナルリーグ初の快挙!しかし、男達は情けない・・・。
2008年の総合成績では宮田が首位を守り抜き総合優勝を飾ることができました。これも支援していただいた皆様と愛機Boomerangのおかげです。ありがとうございました。

来年こそ、PWCでの表彰台を成し遂げます。ご期待ください。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2008年11月23日 | Permalink

NOVA Triton-X

NOVAから待望のコンペウイングが復活しました。その名は「Triton-X」
極小のエアインテーク、薄い翼厚、ハイアスペクトとビックアーチからかなり戦闘的に見えます。

しかしその乗り味は、まるで2-3クラスに乗っているようなようでした。ハイアスペクトグライダーなのに翼には一体感があり、剛性が高く感じます。エアインテーク下部に取り付けられたベクトルバンドはクラス2「Factor」にもあるNOVA最新のテクノロジーですが、ハイスピード時のフラッターを抑える効果があるようです。その効果か、アクセルバーを踏み込んだ時のダイレクトな加速感は目を見張るものがあります。フルアクセルでは60km/hを軽く凌駕しているにもかかわらず、パイロットには未だ安心感があります。



毎年、スピードが上がっていくPWCでまさに勝つために作られた翼といえます。日本国内戦では11月のPNL獅子吼にてデビューします。Aerotactチームの若手、小林が「Triton-X」で参戦予定です。注目ください。

Ginも負けてはいません!扇澤、宮田はBoomerang6プロトで参戦予定です!こちらも注目です。ご期待ください。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2008年10月28日 | Permalink

PWCブラジル プロローグ



2008年PWCシリーズの最終戦は、2006年3月にも開催実績があるブラジルのCasteloです。前回は真夏の雨季での開催でしたが、5本のタスクが成立し、好印象のエリアです。今回は季節的にブラジルは春。Bestシーズンでの開催に絶好のコンディションが期待されます。
Casteloの地形は基本的には平野エリアです。テイクオフは1000mほどの台地上にあり、コーヒー豆のプランテーションの一角にあります。赤茶けた大地にドングリのような形の単独峰がぽこぽこと存在していて、不思議な景色です。ヨーロッパアルプスのようながんがんのスピードレースではなく、やはり戦略と集団でのポジショニングで勝敗は決定しそうです。前回のブルガリアで気づいたことを生かすことができそうです。足も順調に回復しました。宮田得意のステージに決めるしかありません。


さて、今回のメンバーは扇沢、宮田、水沼のAerotactチーム。JPA選手育成基金によるサポートを受けた若手の小林と海外遠征は初となる小幡さんです。JPA国内リーグでのトップパイロットがどこまでPWCでどこまで通用するか期待されます。
やっぱりCasteloは遠かった・・・。日本を出発し遥々地球の裏側までたっぷり48時間かかりました。途中アメリカHuston乗換えでは、小幡さんがパスポートトラブル!?入国審査で2時間の尋問をうけましたが、何とか突破し今回の厄落としは終了。さらにブラジルに入り、リオデジャネイロからは陸路レンタカーで8時間!疲れから時間の感覚は完全に途絶え、何だかわけがわからなくなります。おかげで12時間ある時差はCasteloについたころには不思議に解消され、すっきり体調も万全です。
ここまで来たんだから悔いなく完全燃焼します。ご期待ください。
詳しいレポートはこちらからごらんいただけます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2008年09月27日 | Permalink