PWC韓国 5月18日

昨晩の予報では2000m上空で南風40㎞/の強風予報。今日は無理かな・・・。そんな雰囲気でテイクオフへ。

やはり風はすでに強く、とりあえず昼過ぎまでウェイティング。やはり良すぎるコンディションは対流風を強めてしまいます。待つしかありません。



ところが、午後まで待っていると、高層雲の張り出しとともに風は劇的に弱まってきます。そして、ダミーが安定して上がり始めたのを確認して、タスクコミッティは風の弱いエリア内を回る52.8kmのエラップスタイムレースを発表、競技は開始されました。



宮田はスタートを最終グループまで遅らせ後発からまくる作戦に。途中、高層雲はさらに厚みを増し、サーマル活動を抑え込みます。さらに、テイクオフは東風が安定して吹き込むようになり、テイクオフ前を強い下降気流帯としてしまいます。多くの選手がこの空域で高度を落とし、ランディングを余儀なくさせられることに・・・。



宮田は焦らず、高度を取り無難に難所をパス。スタックしていた先頭集団を射程圏内まで詰めることに成功します。遅い時間になると夕方特有の谷の中は、穏やかな上昇風帯となりスピードは増します。

トップ集団は捉えきれませんでしたが、タイムでは10分遅れでゴール。トップはまたもUSAビックバードチームのJackBrown.宮田は、タスク総合成績10位と踏みとどまりました。結局25名がゴールコンプリートしました。



スタート前に大勢のパイロットが降りてしまう波乱から、トップでも682点と低い評価となってしまいましたが、、宮田は611点をゲット。大会総合成績も7位まで上がってきました。

詳しい成績はこちらから




夜にはGinパーティが盛大に開かれ選手は厚くもてなされました。テコンドーのショーは感動しました。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2011年05月18日 | Permalink

PWC韓国 5月17日

昨日の反省を踏まえて、今日の集合は9:00。早めにテイクオフへ上がって準備します。

テイクオフはすでに西風が強く、サーマルコンディションも十分に見えます。午後にはエリア内の北西が強まる予報から、盆地中央のスタートポイントをとった後、78km南の平野部へのストレートゴールが決まりました。

ゴールから半径15㎞には空軍の練習空域があり、海抜2000m以上に高度制限が設けられました。テイクオフ周辺のサーマルトップは3000mに達しています。これは注意しないと・・・。



やはり、テイクオフの風はさらに強まり、後半の選手はテイクオフに相当苦労したようです。そして、強烈なコンディションでレースはスタートしました。

宮田、大澤、正木はスタート前に高度を落とし、やや遅れてスタート(それでも2000m)。焦らず追走します。そして平野部に出たところでは、南斜面のリーサイドで一発逆転の強烈なサーマルにヒット!出ました+10s/m、バリオは真っ白、かん高い音色とともにロケットのように上昇していきます。一気に2300mまで上昇し、先頭集団をキャッチすることに成功。



平野部のコンディションも素晴らしく、10㎞の等間隔で強いサーマルがあり、スタックすることなくファイナルグライド勝負となりました。



ちょうど15㎞の高度制限が始まるところで、最後のサーマルをヒット!宮田は2000mで離脱、残り16㎞で勝負にでます。残り15㎞で高度は1955mぎりぎりで高度制限をパス。ゴールへなだれ込みます。



トップはUSAビックバードチームのDeen。続いてイタリアのJimmy。ぶっちぎりの1時間31分の2人。宮田は3分遅れて1時間34分、12位。

約20名の選手がテイクオフできなかったため、トップ911点でした。宮田は862点とまずまずの滑り出しとなりました。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2011年05月17日 | Permalink

PWC韓国 5月16日

昨晩まで吹き荒れた南風はやっと収束。穏やかな朝です。今日からやっと飛べそうです。しっかり準備してJPAチームはファーストバスに乗り込みテイクオフへ向かいます。



テイクオフではすでにダミーが上がり始め絶好のコンディションが予想されます。

テイクオフでのランチ配給、ジェネラルブリーフィングと時間がかかりましたが、テイクオフの稜線を往復し、平野部へ南下する68kmのレースが発表されました。



宮田、扇澤はゲートの最前線から最初にテイクオフ。その後20名がテイクオフした時点で、テイクオフは西風強風が入り込むように・・。



テイクオフしたパイロットは強烈なサーマルで2700mの雲底まで一気に押し上げられますが、上空も強い西風で激しく荒れています。選手は空中からレベル2をコール。

テイクオフの風もレベル3に達し、まずテイクオフからクローズ・・。そして空中もさらに風は強まります。やもえずオーガナイザーは「Task Cancel」をコール。



こうなれば、上がりきった選手は荒れた強い上昇風の中を何とか降ろさなくてはなりません。昨今の競技用グライダーは、唯一の欠点ともいえる降下手段が難しく、なかなか下がりません。

宮田、大澤は何とかハングランディングに降ろし事なきを得ました。

午前中にタスクをスタートしておけば、確実に成立していただけに残念な一日でした。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2011年05月16日 | Permalink

PWC韓国 5月15日

いよいよ競技初日。グライダーチェックのため、朝5時から試合前のテストフライトから開始。GinTeam小林、おにぎりことムンソック、そして扇澤さんとテイクオフへ。

早朝は風も弱く、Boomerang8のハンドリング最終チェックができました。これで準備は完璧!




懸念、されていた予報されていた南風の強風は吹いておらず、10:00の集合で選手は予定通り送迎開始。しかし、ランディングを通過するころにはテイクイオにおいて強風が吹き始め、LDウェイティング。JPA選手はエリア全体を確認しながら戦略をシュミレーションしました。




全員集まり、ブリーフィングが開かれますが、やっぱりタスクキャンセルが発表されました・・・。残念ですがこの風では危険です。

その後、テイクオフを見学しに。ルーマニアのアレックスと扇澤さんはテストで飛びましたが、ものすごい乱気流がグライダーを捻じ曲げようとするのを見て、みんな唖然。それを見て、誰も飛ぼうとはしませんでしたが、トップパイロットのグライダーコントロールと。Boomerang8の安全性に感嘆!いいもの見せていただきました。



明日からは高気圧圏内となり、Mungyonらしい絶好のコンディションが期待されます。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2011年05月15日 | Permalink

PWC韓国プロローグ

2011PWC第2戦目となる韓国大会がいよいよ開幕します。大会の開催地Mungyonは、朝鮮半島のほぼ中央に位置しており、入り組んだ谷と平野がミックスされた、韓国有数のテクニカルなエリアです。2002年、2009年にワールドカップが開催された実績があり、宮田、扇澤さんはエリアを熟知している分大きなアドバンテージがあります。そしてGinGlidersのグライダーテストにも使われ、荒れた強いサーマルでも知られているのです。



JPAからは11名の選手が参加です。ベテランから若手までバランスのとれたチームとして戦います。初めて海外のPWC本戦に参加する、青木選手、廣川選手、塚本選手の3名には何かを掴んで帰ってもらいたいものです。PWCベテラン組も初心に戻り、挑戦者として表彰台を狙います。

初日13日は練習日でしたが、南西風が強くフライトはできません。午前中は大会参加選手へジェネラルブリーフィング。午後はGinglidersミーティングが開かれました。これは「Boomerang8」で参戦している選手へ、テストチームから開発ストーリー、乗り方を伝えるとても意義のある会合となりました。



夕方には開会式と、ウェルカムパーティが盛大に開かれました。日本とは違いズバリ「派手!」Ginさんの開会宣言とともにぷっしゅーっと煙!そしてリボンが・・・。ちょっとサプライズな演出に外国人は唖然、そして大うけでした。

パーティの前には謎のバンドが大音響ライブを披露。これまた盛り上がり、大会開始ムード全快!

明日から競技スタートです。ご期待ください。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2011年05月14日 | Permalink