PWC韓国プロローグ

2011PWC第2戦目となる韓国大会がいよいよ開幕します。大会の開催地Mungyonは、朝鮮半島のほぼ中央に位置しており、入り組んだ谷と平野がミックスされた、韓国有数のテクニカルなエリアです。2002年、2009年にワールドカップが開催された実績があり、宮田、扇澤さんはエリアを熟知している分大きなアドバンテージがあります。そしてGinGlidersのグライダーテストにも使われ、荒れた強いサーマルでも知られているのです。



JPAからは11名の選手が参加です。ベテランから若手までバランスのとれたチームとして戦います。初めて海外のPWC本戦に参加する、青木選手、廣川選手、塚本選手の3名には何かを掴んで帰ってもらいたいものです。PWCベテラン組も初心に戻り、挑戦者として表彰台を狙います。

初日13日は練習日でしたが、南西風が強くフライトはできません。午前中は大会参加選手へジェネラルブリーフィング。午後はGinglidersミーティングが開かれました。これは「Boomerang8」で参戦している選手へ、テストチームから開発ストーリー、乗り方を伝えるとても意義のある会合となりました。



夕方には開会式と、ウェルカムパーティが盛大に開かれました。日本とは違いズバリ「派手!」Ginさんの開会宣言とともにぷっしゅーっと煙!そしてリボンが・・・。ちょっとサプライズな演出に外国人は唖然、そして大うけでした。

パーティの前には謎のバンドが大音響ライブを披露。これまた盛り上がり、大会開始ムード全快!

明日から競技スタートです。ご期待ください。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2011年05月14日 | Permalink

PNL白鷹 Task2

5月4日は高気圧縁を回りこむ西風が、東北地方で加速し強風・・・。残念ながらキャンセルとなりました。

最終日5月5日は高気圧に覆われ絶好のコンディションとなりました。エリア内は弱い北風、テイクオフ周辺を周回し、午後には北東風が流入する予測から、米沢ゴールが設定されました。長井手前から白鷹エリアまでのアウトアンドリターンの後に米沢平野へ。かなりテクニカルなタスクとなったのです。

10:00にはダミーが良い上がりを見せ、11:00エアースタートのRaceToGoalが設定されました。時間的には十分な余裕があり、全員が空中で待機することができたのです。久しぶりのレースはやっぱりいいですね。燃えます!



前半先頭を引っ張るのは、男「大和のしんちゃん」と宮田そして小幡選手。前半を難なくクリアーし、長井へ。局地的にこのレグは南西風が強く吹いていましたが、サーマルトップは1800mまで押し上がり高くいけば何とかクリアーできます。

やはり、勝負は最終レグの米沢平野に出てからとなりました。当初、平野部は西風が強くサーマル活動イマイチ・・。宮田、小幡選手は南陽市上空で弱いサーマルを乗り継ぎ、北東風の流入を待ちます。



「男・しんちゃん」は,やはり我が道を突っ走り、先にファイナルグライドへ突入。まだ早いと読んだ宮田、小幡選手はそのまま見送ります。そして,しんちゃんやっぱり撃沈・・・。平野部へ単独突っ込む「漢(おとこ)」のうしろ姿は本当にかっこよかったッス。

しんちゃんランディング直後、北風の進入を感じ宮田はスパート!小幡選手もすかさず追従。最後の勝負はファイナルグライドまでもつれました。先にスパートしたアドバンテージを生かし7秒差で宮田何とかトップゴールを死守。僅差で2位小幡選手となりました。




その後、ゴール付近は北東風と西風のすばらしいコンバージェンスラインが形成され、ファイナルグライドは上がりっぱなしだったそうです。5時間を越える粘りのフライトを見せた宮内、中井選手はシリアルグライダーにもかかわらず、見事タスクをコンプリート!GoalDeadline数秒後となってしまいましたが、中井さんのゴールは感動でした。



結局8名の選手がゴールまでたどり着き、悲願の米沢ゴールは見事達成されたのです。



総合成績は2日間安定したゴールメイクした宮田が優勝!久しぶりの優勝は本当にうれしい!シリアルクラスはXCキングの中井選手、女子は増子選手が優勝です。チャレンジリーグは「Cooの修行僧」こと多田選手がダントツの優勝。皆さんおめでとうございました。




今回、2日間ともに新しいゴールへチャレンジすることができ、大会も大成功を収めることができました。植木さんをはじめスタッフの皆様本当にありがとうございました。ここ白鷹で東北地方へ元気を与えることができたことと思います。

今度は13日からのPWC韓国で日本を元気にすべくがんばります!

Boomerang8も絶好調です。是非ご期待ください。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2011年05月05日 | Permalink

PNL白鷹 Task1

山形県白鷹エリアにおいてPNL第5戦オールジャパン白鷹が開催されました。

東日本大震災に見舞われた東北地方でしたが、「東北を元気にしよう!」を合言葉にチャリティーイベントとして開催いただきました。そして、遠くは広島、岡山からも多くの選手に集まっていただくこととなったのです。

初日はエリア内が東よりになる予報。そうなるとテイクオフ周辺は、荒れたコンディションとなっていまいますが、対岸の低いリッジはすばらしいコンディションとなります。前半、テイクオフ周辺を周回し、後半は対岸稜線上を3往復し、北へ15kmにある大江ゴールのタスクが決定しました。



エラップスタイムレースでしたが、今日はリーディングポイント有です。先行してスタートしたのは宇都宮の喜多選手。10名ほどの選手がすぐ後を追いかけます。宮田はテイクオフが遅れ第2集団でスタート。コンディションも少しずつ好転しており、慌てずベストコースを探りその差をつめていきます。

対岸に渡り、最初のB08豚小屋を取る前には逆転層がブレーク!サーマルトップは1800mにまで達しました。そしてついに先頭集団をキャッチし、さらに抜き去ることに成功!単独先行することに。

最後のターンポイントもトップで折り返し、ゴールまで残り15km。しかし、ファイナルレグがまさかの北風・・・。午後には南風が進入するはずだったのに、最上川に沿って北西風が吹き込んできていたのです。

慌てて戻り、後続集団と合流。向かい風を何とか駒を進めますが、高層雲の張り出しも重なりサーマルコンディションは収束傾向・・・。このままランディングかと思われました。



ここで男を見せたのが大和のしんちゃんこと植田選手。低くなることを恐れず、最上川河岸段丘へ突っ込み、見事弱いサーマルを引っ掛けます。宮田もすぐに合流し何とか、上がり始めます。

やや後方にいた伊藤選手は手前で強いサーマルにヒット!1200mまで上昇し、まっすぐファイナルグライドに入り見事ファーストゴールをゲット!若手廣川選手も同じコースを辿りセカンドゴール。

ジリ貧だったしんちゃん、宮田サーマルも何とか立ち上がり、東側からなだれ込むようにゴールへたどり着くことができました。遅いスタートだった植田選手は2位に18分も差をつけるダントツのスピード得点でタスクトップです。



その後、橋村選手、女子の増子は南風の進入とともに最終サーマルで粘りのゴールカットを見せてくれました。ファイナルレグの予想外だった北風に多くの選手がランディングを余儀なくされましたが、ほとんどの選手が40kmを飛ぶことができ、初日としては大成功となったのです。

宮田は3位。上位までは僅差まだチャンスあり。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2011年05月03日 | Permalink

青木XCプロジェクト+高嶺

長野県パラパーク青木にてXCプロジェクトを開催させていただきました。
この時期、サーマルトップは3000mを越えるビックエリアです。目指すは「美ヶ原」

生憎、上空に入り込んだ寒気の影響で長野県全域は西風強風・・・。こんな時は生坂エリアへ移動です。犀川に沿って吹き込む北風により、エリア周辺は風が淀み、抜群のフライト確立となるのです。

今日は、安定したリッジソアリングと斜面ランディングのイメージ作りとなりました。



2日目は、青木で朝練からスタートです。南風が強まる前に、飛べば・・・。2本フライト後、やっぱり強まりフライトは終了。



長野県南の端にある、高嶺エリアへ移動となりました。途中、ものすごい嵐を通過しましたが、夕方の穏やかな中、リッジソアリングを楽しむことができました。



今度はサーマルコンディションで、ビックエリアを堪能したいものです。SSAからの皆様またお待ちしております。


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2011年04月30日 | Permalink

Boomerang8 arrive !

お待たせしました。待望のBoomerang8ついに日本入荷です!


さっそくAirparkCooでテストフライトを行いました!
前線通過後の不安定な天気でしたが、春特有の強烈なサーマルの中、素晴らしいフライトとなりました。


昨年のプロトタイプに比べ、旋回性、安定性、滑空性能。すべてにおいて確実に進歩しており市販機としての完成度はかなり高く感じます。未だパラグライダーの進歩はとどまることを知りません。


2000年PWCスペインのチャンピオン!辻強と久しぶりに同じサーマルでスクラッチしました。昨今の2ライナーコンペ機のパフォーマンスに驚きを隠せず!コンペティターの血が燃え上がってきたようです。



2ライナーコンペ機として高い完成度を誇るBoomerang8!
来月のPWC韓国には、この翼で参戦です。ご期待ください!


投稿者名 宮田 歩 投稿日時 2011年04月28日 | Permalink